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大学生の頃の私⑥〜過ちの出遭い編

大学3年生から4年生になる頃の本当にあった話をこれから書いていくのですが、今日現在私の娘がちょうど同じ年頃で4月から4年生になるので、同じような過ちを冒して欲しくないのと、だらしなかったワタシ自身へ自戒を込めて、そして想定外に大きかったトラウマを昇華?浄化?させるために書き留めています。

といっても私がこれを書いていることは家族は知らない。夫と出逢う前の話で、今がとても幸せで充実しているから30年以上も前のことなんてどうでもよいことだし、思い出すこともほとんどなかったのにこのトラウマは想像以上に大きかったのです。

昨年の夏、卒業して四国へ戻ったゼミの後輩が小説を出版したから読んでみてと、ものすごく久しぶりに都内に住んでいる別の後輩から連絡を貰って買って読んでみたことがきっかけで思い出したくなくてずっと蓋をしたまま闇に葬り去っていた黒い歴史の蓋をあけてしまったことから過去の自分と向き合うことが始まりました。

話は遡って80年代の昭和の終わりの頃。

大学3年生の終わりの時の春休み、新学期が始まる前に今度入ってくる新しいゼミ生と顔合わせするからと、先輩と同期の男に声をかけられて、ある後輩の女の子の住んでいるアパートの部屋に連れて行かれました。私は当時大学周辺に部屋を借りて住んでいたからそんな感じの呼び出しはよくありました。私の部屋もみんなの溜まり場になっていたし、誘われれば断らずにどこでも行きました。お金はなかったけど時間は山ほどあったから。

この生活が現実だとすれば当時付き合っていた2つ上の社会人の彼のアパートはおしゃれでもなんでもなかったけど溜まり場になっていた自分の部屋の喧騒を忘れることができる現実逃避の時間&場所でした。

でもそれは1週間のうちのほんの数日だったから他の日を埋めるための現実をどうにか予定を入れてこなしていたとも言えるのかも。

話戻って、
初めて連れてこられた知らない人の部屋で、その日その後輩の女の子と会うのは初めてだった。そしてそこには他にも会ったことないふたりの後輩の男子もいて彼らともその日が初対面でした。

そのひとりが卒業して地元の四国へ戻って夏に小説を出版した男。私は卒業以来会ってないので35年は会ってない。この男のことはケシと呼ぶことにする。

そして、もうひとりの男は35歳の時に癌で亡くなった。これから書くのはその男と私のこと。その後輩のことはシロと呼ぶことにする。

そして後輩の女の子のことはオコと呼ぶことにする。


オコの部屋に集まった二十歳前後の男女が6人。テーブル代わりのこたつを囲んで部屋呑みが始まった。

「はじめまして」から始まったお喋りは酒の勢いに乗ってあっという間に時間は過ぎて、そのまま朝までこたつ囲んでオコの部屋にみんなで泊まらせてもらうことになりました。

みんな酔っ払って寝落ちしてしまったみたいで静かになった頃、シロが私のところに近寄ってきた。

「センパイ、好きです。オレと付き合ってください」

だと。

えっと、この日会ったばかりだよ。どう考えてもそんなのあり得ないって。

私は、

「私、付き合っている人がいるから無理無理。それに今日会ったばかりで何言ってるの?!冗談でしょ?!」

と断った。

「それでもいいです。遊びでもいいから付き合ってください」

と、言いながらシロは強引に私の唇の中に舌を入れてきたり、カラダ中を舐め回すように触ってきた。下着の中に手を入れて胸も揉みしだいてから下半身の方へも手が伸びてきて、たぶん触られた。(もうこのあたりは怖くてうろ覚え)その手を振り払おうと逃げ切るのが精一杯だった。

これって、獰猛で望んでないから今でいうレイプ行為だよね。でもその当時はまだレイプなんて言葉も知らなかったし、後輩だし。こういうのを強姦っていうこともわからなかったし、怖くて声を出すことすら出来なかった。

とりあえず、その夜は逃げ切ったんだと思う。同じ部屋に他に何人もいたのに誰も気づかないなんて。もしかして気づいていても気づかないフリをしていたのか?でもみんな酒呑んで酔っ払っていたからみんな爆睡だったんだ、きっと。いずれにしても誰も私を助けてはくれなかった。

これからこの1年間この後輩たちと同じゼミで学ぶのかと思ったら薄ら寒くなったけど、誰にも言えずその日のことは忘れることにしました。


そうそう、これは余談だけど。
小説読んだ感想を送ったり何やらで昨夏から四国に住むケシとラインで繋がったから思い切ってこの日のことを覚えているか聞いてみたけど何も覚えてないって。まぁ、そんなもんだよね。私にとっては記憶に鮮明に残っている忌まわしい衝撃の夜だったけどケシにとったら取るに足らない記憶にも残らないある日の1日なんだってこと。そんなケシは下戸だってこともラインのやり取りで知った。じゃああの日も素面だったってことだよね。でも記憶ないって。

あの日この場所に行かなければこんなこと経験しなくて済んだのに。

そんなやつらに出遭う前のゼミのことを書いた記事はこちらです ⬇

そんなこんなで4年生になった私の
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