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オードリー・ヘプバーンを見てきました

久しぶりに映画館に行ってきました。
有楽町の映画館、チケットが売り切れになるほど、いつの間にか賑わいを取り戻していて、ほっとするような、隣も席がビッシリと埋まっているのを見て、コロナ禍の空いているのも良かったなぁと言う気持ちもあったり。なんだかすっかりソーシャルディスタンスが慣れてしまってる。

久しぶりに映画館で映画を見て、当初は違う作品を観ようと思ったんだけど、前日に見たら席がほとんど埋まってて1番前しか空いてなく、(かなり昔、一番前で見たことあるけど、首はつかれるしスクリーンの大きさと距離感がなんだか無理あって映画に集中できなかった覚えがある・・)オードリー・ヘプバーンを見ることに。


結果、良かった。一言でいうと(笑)
あまりにも雑なので何が良かったのか言語化してみようかと。
これから一部ネタバレ含みます、、


あんなにも美しくて華やかで世界中の人々を魅了して愛されて憧れのアイコンにもなった女性でも、人生に対する葛藤、自分自身の劣等感、家族や愛する人への期待と裏切り、女優としての期待など、多くのものを抱えて生きていた生涯であったこと。世界中で知られている大女優であるけども、その前に一人の普通の女性であること。

これまで、切り取られた女優としての彼女の華やかな美しい一面しか見ていなかったけれど、(定番のローマの休日、ティファニーで朝食を、を白黒で観てわぁキレイな人だな、とおもっていたくらい)初めて彼女の人生をまるっと知ることができた。

実は初めの数十分間は、少し退屈で、この映画は最後まで飽きずに見られるかな、映画館で見るものだったかな、なんて思ってしまった。ドキュメンタリーにありがちな、オードリーに親しい人たちのインタビュー、映画での有名なシーンの切り取り、オードリーが如何に魅力的な人間だったかを皆が語っていく、このシーンが続いたから。だけど、次第にオードリーの生い立ちや、第二次世界大戦の時代を生き抜いたときのこと、大切な人との愛情のすれ違い、人を愛することで傷付くこと、輝かしいスターとして生きることと内面とのギャップ、ただ美しいだけじゃないオードリーにどんどん魅了されていった。

特に印象に残ったのは、晩年のオードリーの未だ美しくも様々な想いが重なっていった厳しい表情、ユニセフ活動に打込み、飢餓状態の子どもたちに話しかけ抱きしめる様子。若々しいオードリーが印象が強く、晩年の様子はよく知らなかったこともあり、また、オードリーが生きた時代に自分も数年だけど同じ時代にたしかに生きていたことを知ってなんだか嬉しかった。

若々しいときの愛らしくて美しく笑う、お転婆なオードリー。世界的大スターになり多くの期待とオファーを受ける中、迷わず家族を選ぶオードリー。晩年の、スターであることを利用してユニセフの活動にのめり込む姿。本当に愛を求めて愛に生きる人だったんだと、胸を打つものがあった。

そして、なによりも、ただただ本当に美しい。オードリーの笑顔、ジバンシーのドレスを身に着けた姿に、魅入ってしまった。人間って美しいものが好きで、直感的にわかるんだな、世界共通言語だなと。

いろいろな苦しみや葛藤を乗り越えて、最後に信頼できるパートナーと出会えたのがよかったなと、救いだなと思った。諦めずに、折れずに前を向いていくことの大切さを彼女の生き方で改めて気付かされた。


久しぶりに映画館で見たけど、やっぱり大スクリーンで見るのはいいな。映画を見たあとの想い、日常に戻るとすぐに忘れがちだけど、こうやって記録しておくのもいいなと。オードリー・ヘプバーンおすすめです。