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時間、お金、能力

「時は金なり」ということわざがある。
”時間はお金と同じように貴重なものだから、決して無駄にしてはいけない”という、含蓄のある言葉だ。

実はこの言葉は、この社会の本質にも通ずる考え方である。
というのも、時間とお金には兌換性がある(交換することができる)からである。

お金と時間は交換することのできる資産である

具体的な例を出して考えよう。

多くの人は、労働をすることによって給料を得ている。
これは、時間を使ってお金を手に入れる行為である。
よって、時間→お金 と変換することができるとわかる。

逆はどうか。
目的地に向かうために、徒歩ではなくタクシーを利用するとしよう。
通常20分かかる距離の場所に、5分で到着した。タクシーに乗るには運賃が必要なので、運転手さんにお金を支払う。
これは、お金→時間 と変換していることになる。
お金で時間を買っているのだ。

ロボット掃除機を買えば、本来掃除に使うはずの時間を自由に使えるようになる。
インターネットショッピングをすれば、送料を支払う代わりに本来買い物に行くために消費するはずだった時間が自由に使えるようになる。
これらはすべて、お金を時間に変換する行為であることがわかるだろう。

お金と時間は、能力交換することもできる

さらに、お金と時間は、能力とも兌換性がある。

お金を払って、自動車学校に通う。
すると、車を運転する能力が手に入る。
つまり、自動車学校で お金→能力 という風にお金を交換しているわけだ。

また、人は学校で勉強をし、知識を身に付ける。(兌換性がある点で知識も能力とみなすことができる)
これは、時間→能力 と変換する行為に他ならない。
時間を使って勉強をすることで、知識という能力を手に入れているわけだ。

手に入れた能力もまた、時間やお金に交換することができる。

excelの詳しい知識があれば仕事にかかる時間が短くなり、結果として自由時間が増える(能力→時間)かもしれないし、
医師としての能力や知識(、その証明としての医師免許)があれば、一般的なサラリーマンよりも多くのお金を稼ぐ(能力→お金)ことができるだろう。

消費することについて

今説明した3つの資産のうち、「お金」「時間」の二つは、自らの欲求を満たすために消費することができる。
お金を払っておいしいものを食べる、時間を使って映画を楽しむなどがその例だ。
究極的には、私たち人間はこれら「消費」を行うために、そして消費によって満足感を得るためにお金を稼ぎ、時間を手に入れようとするのだ。
さらに付け加えるなら、
いかにして効率よく自らの資産を増やしていくか
もまた私たちにとっての重要な課題であるといえるだろう。

まとめ

・お金と時間、能力は兌換性のある資産である
・お金や時間を使い、欲求を満たすことができる
・いかにして効率よく自らの資産を増やすか、が人間にとっての至上命題である

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