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2024年7月の英国の超名門ボーディングスクールで過ごす夏 募集開始

一昨年、息子が最高の時間を過ごしたHarrow Schoolのサマースクール受付がまた始まったようです。
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Harrowのとんでもない歴史


Harrowといえば日本の岩手の安比(リクルート出身者にとっては大尊敬の江副さんを思い出させる場所ですね)にも分校ができたので知名度が高くなりましたが、本家本元の英国本校は1572年創立という、とんでもない歴史を持つ学校です。日本で言えば、武田氏や織田氏なんかが戦っていた戦国時代です

ここ出身の有名人といえばなんといってもウィンストン・チャーチル英首相。あの変人で天才なチャーチルを生んだ学校と聞いて、なんだかワクワクしてしまうのは私だけではないでしょう。

以前、Harrowの上海校を見学しに行ったことがありましたが、その際明確に「上海校とイギリスの本家の方では入学に求められるクライテリアが違うので、上海からイギリスに引っ越したからと言って転入はできません」
と言われたことがあります。
それだけ、本校の方は超伝統校としてさらに一線を画した存在だと言うことでしょう。(こわいですね〜)

そんなHarrow 本校で行われるサマースクール

実は英国内伝統校のサマースクールと言っても、ビジネスとして学校の場所貸しをしているだけで、実態は全く別の組織が運営しているものもあるのですが、Harrowに関しては、本校が主催して、本校の採用基準で採用されたサマースクールスタッフが教えるということで、実体験をもってかなり質が良いと言えます。

定員になり次第締め切りと言うことですが

・対象年齢:9歳〜17歳まで
・期間は7/5〜7/31までの期間のうち
 ①2024年7月5日~18日
 ②7月18日~7月31日
 のうち ① or ②の2週間、もしくは①+②で4週間受講できます。
・金額:2週間3,700ポンド(約70万円) 4週間7,400ポンド(140万円)

この金額を高いと見るか、それとも…

2週間70万円、4週間で140万円…

た…高い。(ですよね)

1ポンド188円…と円換算しながらびっくりしました。

2022年に行った頃はここまで円安ではなく、1ポンド160円前後くらいだったのに加え、英国内でも今ほど物価高が進行していなかったので、もっと金額は安かったと思います。

ただ、こんなに刺激的で、まさに子どもにとっての「原体験」を与えてあげられるような経験ができると考えたら…。

うーん、それでも決して安くはない。

だけど、考えようによっては今年の夏の家族旅行は我慢して子どもに投資しよう!というのもありかもしれません。

もちろん、高いことには変わりないですが、
これらの金額には、授業料、教材費、宿泊費、食費、期間中のアクティビティや小旅行(24年は週によりますが、ロンドンやハリポタ博物館、ミュージカル鑑賞、レゴランドなどと書いてありました スケジュール表1  スケジュール表2)の費用、週1回の洗濯、旅行保険、コース修了証、現地と空港間の往復送迎(希望者のみ)など関連費用のほぼ全てが含まれています。

なので、あと必要なのは渡航費+本人がどうしてもお腹が空いたり、小旅行中にお土産を買ったりする時用のお小遣いくらいです。

(でも、いっぱいお小遣いを持たせてもあまり良いことはありません。
大食漢の息子がお腹を空かせてはかわいそうだと思いちょっと多めにお小遣いを持たせましたが、期間中、寮のご飯が美味しくないだの小腹が空いただのと言っては近くのShopに友達と繰り出し、カップラーメンやポテチばかり食べあさり、ロンドン土産に意味不明なオスカー像の置物やう●ちのスライムなど、タダでも要らないような変なものばかり購入して帰宅しました。)

提供されるのは単に英語の授業だけでなく、「英語で」色々学べます。ゲームはもちろん、ディベートをしたり、プレゼンテーションを作ったり、チームワークやリーダーシップ、考える力がつくカリキュラムが盛りだくさんです。

英語レベルはどの程度あると良い?

うちはインターナショナルスクールに行っているわけでは無いし…と心配になる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、

英語クラスは、Beginners・Elementary・Pre-Intermediate・Intermediate・Upper Intermediate・Advanced・Proficiencyの7段階にわかれていて、英語の授業ではそのレベルごとで分かれて学習します。

ただ、22年の時には、私もロンドンで仕事をしていた関係で、息子をロンドンからHarrowまで送迎をし入学の手続きなどをしました。

その際に見聞きした感じや息子の証言からすると、ヨーロッパ出身の子どもたちが圧倒的に多く、多くの生徒が極めて高い英語力を持っています
+ やはりどこの国の子たちも最初は同じ国出身or同じ言葉を話す子どもどうしでくっつきます。

最初講堂に集められた時、ちょっと私も覗き見しましたが、なんだか久しぶりにカルチャーショックを受けた感じがしました。

ヨーロッパ人のティーンエイジャーが大勢ソファーに靴のまま足をあげたりしながらウワ〜っと固まって大声で喋っている姿を見て、ビビらない人はいないのではと思いますw 

なので英語をまったく話せない状態では、かなり最初の一歩を踏み出すのに勇気が必要になるのではと思います。
自己紹介をしても、そのあとの会話が続かない…となったら、やっぱり友人をつくるのは結構難しくなってしまいますものね。

せっかくサマースクールに行くのであれば、外国の友達としゃべってしゃべってしゃべりたおして伸ばすのが一番。
文法的に正しく話せる必要なんて微塵もないので、とにかく「しゃべる」ことに注力する
ことを超おすすめしたいです。

個人的に一番力が伸びると思っているのは、「家庭での英会話」です。
別に英会話学校に高いお金を出して通う必要なんてありません。
そして、親が流暢に話せる必要もありません。

小っ恥ずかしくても、たどたどしくても、とにかく家での日常の会話を英語で喋り続けるのです。私は英国の大学院に留学する前、母とそれをたった1ヶ月続けただけて、かなり日常会話には困らなくなりました。
母も、別にペラペラに話せる人ではありませんでしたが、二人で辞書片手に徹底して英語で話す、それをやっただけで、それまで散々親に払ってもらってきた英会話学校はなんだったのだろう、と思うくらいの上達をしました。


英語もそうだけど、やっぱり必要なのは…

英語については困らなかったものの、息子が英国でのサマースクールで特に必要だと感じたのは
・日本の文化やトレンドの知識
・他の国に関するベーシックな知識

だったそうです。
よく聞く話かもしれませんが、本当にそうだった。

特に、息子が行った22年、特に参加者で多かったのはフランス人。
フランス人の子どもたちはとくに日本のアニメが大好きです。

現地で超人気の『NARUTO』や『進撃の巨人』『ドラゴンボール』など、ほとんど見たことがなかった息子は、「日本人なのに、日本のマンガをろくに知らない変わったやつ」という扱いをされたのだとかw

「あんな名作をなんで一度も読んだことがないんだ?」
と何度も何度も真顔で聞かれたそうです。

息子は私の影響なのか、『ハリポタ』や『ポワロ』など英国系カルチャーの大ファン。
なんとかその辺の話題で乗り切ったのだそう。

その意味で、マンガ、歌手(K-pop含む)など海外でも人気のカルチャーを読んでおいたりすることで共通の話題が圧倒的に増えるのではと思います。

また、ヨーロッパの子どもが多いことも踏まえて、地名や有名なご飯、有名人や有名が映画、簡単な歴史などを少し日本語で予習しておくと良いでしょう。

おすすめは本屋にお子さんと一緒にいって、『地球の歩き方』なんかを10カ国分くらいざっと読むことです。簡単な歴史から遺跡、有名人や名物などが整然とかかれているから。
これは本当におすすめです。

親の送り迎えは不要?

我が家の場合はだいぶ前乗りしてすでにロンドンで寝泊まりしていたので私が送り迎えをしてしまいましたが、
Heathrow Airport - Harrowの間は送迎がついています。

到着:6時~18時
出発:9時~19時

というしばりがあるので、その時間に発着する飛行機でなくてはなりませんが、その時間内であれば、ちゃんと送り迎えしてくれます

ただ、飛行機に遅延などはつきものなので、万が一大幅に遅れたら?
とかお迎えの人が見つからなかったら?とか
その辺のリスクを考えるとちょっと不安もあります。

実際、ヨーロッパからの子どもたちは、国内旅行みたいな感覚でイギリスに来られるので、一人できている子が大多数でしたが、
アジアや南アメリカなど、遠くから参加している子は、親が同伴しているケースも多くありました。

ヒースロー空港は極めて安全な空港なので、空港でウロウロしているだけで誰かに連れ去られるとか、身ぐるみはがされて一文なしとか、そんなことは起こらないでしょう。

それに、ヒースローとHarrow、実は意外と近いので、最悪地下鉄で1時間くらいで行けてしまいます

でも、イギリスも初めて、英語もほとんど話せない、という状態でいきなり日本の空港で「行ってらっしゃい!」と送り出しっぱなし、というのは不安だと思います。

もちろん「やばい!どうしよう!」という経験こそ、必ずやお子さんの糧になります。
ですが行き帰りは一緒に行ったり、日本語を話せる友人などがいれば送迎をお願いしたりする方が親としては安心でしょう。



Harrowの経験が
息子に世界中の友達を与え、大人になるきっかけをくれた

22年、HarrowとEtonという2つの伝統校で4週間を過ごした息子。

シンガポールで幼少期を過ごし、幼稚園から今の高校(日本では中2)までずっとインターで学ぶ息子ですが、Harrowはまさに異世界だったそう。

日本という国を知ってはいても、別に興味はない子もたくさん。
そして何より「自分と同世代の子がこんなに大人っぽいんだ」と面食らったようです。

本当に白人系のティーンズは見た目だけで言えばまるで大人
中1で170センチ以上あった息子は日本で言えば大きい方でしたが、そんな息子も小さく見えるくらいみんなとにかくデカいw 男の子なんて190センチ以上ある子もザラで、女の子も170センチくらいの子がわんさか、そして体つきも服装も、まるで大人です。

「世界って広いんだな」
というのを身をもって体感
したようです。

そこから彼の思春期が始まったといっても過言ではありませんw
詳しくはこちら↓

英国のボーディング サマースクールを経験した息子に起きた激変

Harrowは結局楽しかったのか?

結論、めちゃくちゃ友達ができて楽しく過ごしたようです。

寮に入っている2週間、途中コロナにかかり2日くらい部屋にこもりましたが、それ以外は超元気で過ごし、特にフランス人の友達が大勢できたよう。

フランス人に
「日本流の、ラーメンを一番美味しく食べる方法を教えてやる」
といってズルズルっ!とすする食べ方(海外では、口をくちゃくちゃあけて食べるのと同じくらい下品だとされているらしい)
を教えて、息子と複数人のフランス人の男子たちででいっせいにゲラゲラ大笑いしながら食べたりしたそうですw

また、小旅行で行ったバースという海岸では、海水が冷たくてとても泳げる水温じゃないというのに、みんなで押し合い冷たい海にドボンw 

でっかい海藻でお互いをビチビチ叩き合うという謎のゲームを考案して遊んだりするなど、体は大きくても中身はやっぱり可愛い中学生なのね、と思わせてくれるエピソードがたくさん。

その後も、
「家族で日本に旅行に来たから遊ぼうぜ!」
と、Harrow Summer Coursesで仲良くなった友人から連絡があって、子どもたちだけで落ち合って東京で遊ぶなど、交流は続いているようです。
(家族旅行なのに、中学生の息子だけ別行動するって、やっぱり外国の子どもたちにもそうゆう時期があるんですねw)

24年夏 息子は参加するの?

今年の夏も、特に大きなことがなければ参加させてみようかな(なんなら娘も連れて)と思っていましたが、今年は実は結構大きな決断をしたこともあり、参加できそうにありません。

本来なら、今年の夏にはシニアリーグの野球も引退しているので、きっと暇をしている時期だと思うのですが、なかなか今年はいそがしい夏を過ごすことになりそうです。

だけど、もう少ししたの娘が大きくなった日には、かならずHarrowのサマーコースに参加させてみよう、と思っています。

コースの詳細はこちら

https://www.harrowschoolshortcourses.co.uk/summer-courses-2024/

Harrowの回し者でもなんでもありませんが、あの素晴らしい経験を、ぜひ多くの若い子にしてほしいな、という気持ちから今回の記事を執筆してみました。

最後までお読みいただきありがとうございました💕


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