見出し画像

340 丁寧なマイクロコピーが好印象。静岡の『のびのび』さんWebサイト。(稲田)2023/6/22

同僚の近藤くんが「マイクロコピーが丁寧に考えられてるな〜と感じたサイトを共有します。デザインとテキスト、コピーが一貫性あって良いなと思います。 ワイヤー作る時、いつもマイクロコピーは悩むので個人的に参考になりました」と社内チャットでWebサイトをシェアしてくれました。JBNでは日々の発見や気づきをカジュアルにシェアしてくれるのでとても助かっています。一人だけの発見や気づきは限界がありますもんね。

マイクロコピーとは
Webサイトにおける「ユーザーインターフェース(入力フォームやリンクボタン)」に使用する非常に短い文章や文字のことです。

マイクロコピーとは?

静岡の『のびのび』さんWebサイト

シャアしてもらったのがこちら。静岡の『のびのび』さん。Web制作やマーケティングの支援をされているそうです。

https://nbnb.jp/


詳しくはぜひWebサイトを見ていただければと思いますが、近藤くんが注目したのがマイクロコピー。いくつか抜粋させていただきます。

思い切って相談を申し込んでみる!

背伸びしすぎないWebサイトづくり

ちょうどいい存在

お悩みやお困りごとのなんでも相談


上手ですねえ。『のびのび』さんが出会いたい顧客像(ペルソナ)に合わせた言葉遣いをしていると思いました。マイクロコピーはそれが端的に表れるんですよね。「思い切って相談に申し込む!」とか「背伸びしすぎないWebサイトづくり」とか「お悩みやお困りごとのなんでも相談窓口」とか。

「Webを相談したいけど専門的なことを言われてもよく分からないし…」という地方中小企業が『のびのび』さんのペルソナ像だろうと推測するのですが、一番手前にあるインサイト(本人も気づいていない潜在的な欲求)は「専門用語を一方的にまくしたてる会社と会いたくない」といった不安の払拭なんだと思います。このペルソナの皆さんはきっと以前に嫌な目にあったんじゃないでしょうか。なんかよく分からないカタカナのマーケティング用語、KPIとかCTRとかナーチャリングとかをペラペラ使いまくられるとか。全部ぼくの妄想ですが。笑

インサイトとは
インサイトは直訳すると「洞察」や「物事を見抜く力」などを意味します。そして、マーケティングにおけるインサイトの意味としては、「人を動かす隠れた心理」を指しています。消費者自身も気づいていない無意識の心理ですが、認識すれば行動を起こすでしょう。
無意識の状態ということで、インサイトは「潜在ニーズ」と混同されることがありますが、これは正しいとは言えません。例えば、「痩せたい」という顕在ニーズがあると仮定します。なぜ痩せたいのかさらに掘り下げると、「健康になりたい」「おしゃれな服が着たい」「自信を持ちたい」などといった理由、潜在ニーズが見えてきます。潜在ニーズは欲求があるのにそれに気付いていない状態を指し、対してインサイトはまだ欲求さえない状態を指しています。

「インサイト」とは?マーケティング戦略に役立つ消費者の心理

『のびのび』さんのサイトからはそういったユーザー像を考慮した雰囲気が各所から感じます。「思い切って」なんてそのインサイトを前提にした言葉づかいですよね。お客様が不安を感じていることを前提にしている。

ユーザーが言語化できていないインサイトは「不安を払拭したい」であり、言語化できているニーズは「よく分からないことを前提にした上で自分たちに目線を合わせて話を聞いてくれる制作会社を探したい」というペルソナ像なんだろうなと思いました。

ワイヤー作る時、いつもマイクロコピーは悩むので個人的に参考になりました。

近藤くん

マイクロコピーが苦手な場合、実はコピーライティングのスキルが問題なのでなく、ペルソナがぼんやりしている(またはペルソナを思い浮かべながら書いていない)ことが要因だと思います。『のびのび』さんのサイトは「ペルソナを思い浮かべて語りかけている」という点でとても良い例だと思いました。

Webライティングの場合、大切なのは取り組む姿勢なんですよね。「それっぽい言葉で埋めよう」と取り組むのか、「ペルソナへの手紙のように書こう」という姿勢で取り組むのかでアウトプットはがらりと変わると思います。スキルはその後。まずは取り組む姿勢が大事。


Webサイトを核にマーケティング活動のすべてをつなぎます

個人的には「Webサイトを核にマーケティング活動のすべてをつなぎます」のコピーがとても好きです。正にそうだと思います。ぼくが言ったことになんねえかな…と思うくらい端的で分かりやすい。ぼくが言ったことになんねえかな。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?