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【150部突破】「7つのトレーニング原則」で、全ての近代的スパルタ指導を破壊できる。

このnoteを読むと・・・

・「サッカーの競技性理解」を促す。
・「競技者の自立的な行動」を促す。
・「原理原則」の重要性がわかる。
・「トレーニング」とは何かわかる。
・「走り込み」などの非効率性がわかる。
・「7つのトレーニング原理原則」がわかる。
・「スポーツパフォーマンス」とは何かわかる。
・巷の様々なトレーニングの中から、取捨選択ができるようになる。

このnoteの概要

・途中まで無料
・全部で約15000字
・過去記事の引用は無し
・育成年代(小学生~高校生)の内容が多い
・プロ志向の競技者に向けた(大学生や社会人)内容も一部含む
・トレーニングや指導の例はサッカーが多い
・指導者だけでなく、競技者やその保護者の方も対象

参考書籍

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まえがき

トレーニング科学の発展に伴い、昨今のスポーツ界には、「◯◯式」や「◯◯メソッド」といったさまざまな方法論が蔓延っている。

「〜筋を鍛えれば、パフォーマンスが上がる!」

というトレーナーもいれば、

「いやいや!何古い事言ってんだ!体は鍛えてはいけない!とにかく緩めるんだ!」

というトレーナーもいる。

情報化社会において、何か目的を持った際には、私たちはこの膨大な情報の中から、取捨選択を迫られる。トレーニングメソッドや「健康法」についても、これは同様である。アスリートに限らずとも、私たちは人間である以上、それぞれ身体を持っているし、「健康」についても考えなくてはいけない。その際に、何らかの健康促進法、アスリートならば競技力の向上を意図した「トレーニング」というのを実施しなくてはならないことに気づく。

ただし、多くの人にとってトレーニングというのは「楽しくない」し、「ツライ」ものだ。楽をしたい私たちの普遍的な欲求に対して、前述したようなトレーニング本というのは、「~だけやればいい」とか、「ツラくない」といった謳い文句を掲げているのが常だ。

世に出回っているトレーニング本や健康番組の、トレーニングメソッドについて、ここでは個別的に正誤を追究することはしない。何と言っても、これらの短絡的な方法論というのは、数えれば「きりがないから」である。

そこで、このnoteでは、巷に蔓延る膨大な方法論やメソッドについて、

「正誤の判断基準を持ち合わせ、自主的に正しいものを取捨選択できるようになること」

スポーツトレーニングの指導者は、

「その判断基準を活用して、トレーニングメニューの作成ができるようになること」

アスリート(競技者)は、

「その判断基準を活用して、トレーニングの評価が出来るようになること」

を主な目標とする。(もちろん、アスリートが自主トレーニングのメニュー作成を行う際の手助けにもなるだろう)

そして、これらの判断基準となるのがこれから紹介する

「7つのトレーニング原理原則」である。

原理原則というのは、単純で非常にはっきりしているので、誰しもがそれを明確に理解することができる。ただし、単純で最も根源的で基礎的なものであるが故に、軽視されてしまう傾向がある。(その結果、「走り込み」や「腕立て300回」などの非効率的なトレーニングや、「オーバーワーク」や「スポーツ障害」なんていう悲劇的な事象が育成年代を中心に発生している)

しかし、全ての方法論というのは、これらの原理原則から成り立っているということを、このnoteを読むうえで念頭においてほしい。

様々な情報が蔓延る現代において、それらを疑い尽くし、選択するには、原理を心得ておくに越したことはない。そして、原理を持たない、もしくは不安定な原理の上に論理を展開しようとするならば、それらの方法論というのは、ちょっとした刺激で全てがひっくり返ってしまうような危険性を孕んでいるということにも注意してほしい。

トレーニング科学や運動生理学というのは、急進的な発展の一途をたどっている。私たちが教科書レベルで確認するような情報というのは、既に最先端の研究において、否定されているなんてことが、頻繁に起こっている。ただし、最先端の研究結果が、絶対的に正しいなんてことも、保証はされておらず、その精度というのは増してはいるものの、私たちは人間の身体、ないしは身体活動について、その本質的なものを理解してはいない。(それに、人間の体について完全に理解するというゴール自体が、果たして存在しているのかもわからない)

これに対して、トレーニングの原理原則というのは、唯一普遍的と言っても良いだろう。それでももし、この原理原則が崩れ去る時というのがあるならば、それは既存の正しいとされてきたトレーニングメソッドの崩壊も意味する。それほどに、原理原則というのは強力な力を持ち合わせており、これについて理解をすることなく語られた方法論というのは、まさに机上の空論と言えるだろう。

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