新旧織り交ぜの、誰も置いていかない東京公演だった。
心の整理がつかずに1ヶ月ほど経ってしまった。

どなたかがソッコーまとめてくれたプレイリスト、仕事が早くて助かります。
（よく見たら自分が行った日のリストじゃなかったので差し替えました）

生演奏では4年ぶりにくるりのライブ行ってきた、踊り狂ってきた。（前回は2019年の音博）
結構な序盤から『上海蟹〜』も『ワールズエンド・スーパーノヴァ』が来る。
高校生の頃からくるりを聴いているけど、当時は『ワールズエンド・スーパーノヴァ』の良さが分からなくてベスト盤を頭から聴いても「ｽｯ…」とスキップしてしまっていた過去あり。
15年いろんなジャンルの曲を聴き続けてようやく、イントロを聴いた瞬間に「ｳﾜｰ‼︎‼︎‼︎」と手を叩いて喜べるようになった。皆んなもこの曲から席を立ち始めてた。

新曲もいくつか聴けて。
MCで佐藤社長も言ってたけど、来日した洋楽バンドは「新曲やります！」ってなると（あ、ふ〜ん、ほぉ〜ん…こんな感じなのね）ってなるところ。
くるりは「新曲だ！配信聴かなきゃ」っていつも楽しみで、どんな世界が待ち受けているのかってなる。後日岸田のおっちゃんが上げてくれたセルフライナーノーツも読んでいただきたい。『In Your Life』がアンサーソングという新たな視点で聞くとまたグッと来るものがある。

個人的なベストアクトは本編ラストの『奇跡』。聴く度に思い出が更新される曲だ。
チオビタドリンクのCMは総じて好きだけど、感動の更新があったのは2021年の音楽博覧会。コロナ禍のオンライン開催で配信でしか見れなかったから、この時も終盤に演奏されて

『来年も会いましょう』

と言う歌詞が「まじで会いたすぎる……」と切実に思ったのと、当時コロナ禍でいつも病魔が周りでスタンバッているようなピリピリした空気で張り詰めていたから
「ご自愛ください、来年も会いましょう」というメッセージにも聞こえて「ありがとう、くるり…」と、じーーんと来てしまった。

そして今回、初めてハンカチ湿る程泣いちゃった。
実は義理の祖母に不幸があったばかりで、そんな中で『奇跡』を聴いたもんだから号泣しちゃって大変だった。

『いつまでも そのままで 泣いたり 笑ったりできるように
　曇りがちな その空を 一面晴れ間に できるように』
『退屈な毎日も 当然のように過ぎてゆく
　気づかないような隙間に咲いた花 来年も会いましょう』

「来年も会いましょう」って歌詞
おばあちゃんとはお会いしてから丸1年経つけど今年は会えなかったんだよな……と思ったり
今回ライブに一緒に行った主人は、元気を無くしている義祖父と別れ際にギュッと握った手を思い出したと言っていて。
私も、自分の祖母との最期を思い出して涙が止まらなくなってしまった。
なのでアンコールの手拍子では涙を落ち着かせるのに必死で手拍子どころではなかった、笑

『奇跡』はどのアレンジでもそれぞれの良さがあるので是非いろんなパターンで聴いてみていただきたい。しつこくて申し訳ない。

私の人生、どの思い出にもくるりが寄り添ってくれて、そこをさらっていくようなセットリストで本当に心が洗われるようだった。
今年はまだ映画の公開もあるから、スクリーンで音をたくさん浴びたいな。

そんでもって、当面の目標は結婚式のエンディングムービーでも使った大好きな『Remember me』を生演奏で聴くことなので
フルオーケストラを引っ提げての「NOW and 弦」likeなライブを待ってます。絶対行く。