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小説や漫画を読むこと

割と最近まで、小説や漫画を読むことは時間の無駄な気がしていた。

本を読むなら自己啓発本や自己研鑽、新書だったり勉強になるための本だと信じて疑わなかった。
文字を読む練習をしている小さい子どもならまだしも、大きくなって小説や漫画を読む時間があるなら、なにか社会人としてのスキルを上げられるような本を読むべきだと思い、それらの類の本しか買わなかった。

しかし、ここ最近小説や漫画を読んできた人の違いに気がつき始めた。小説や漫画好きな人は言葉をよく知っている。

そのなかでも最近気になっているのが、本を読むのが好きだと公言している春とヒコーキのぐんぴぃさん。
彼のYouTubeでの喋りっぷりをみていると、そもそも話すのが上手いなぁと思うのだが、それは言葉のチョイスが上手であったりそれらの言葉がぽんぽんっとテンポよく出てくるからこそ成せる技のように思う。

特にすごいと感じたのは、ぐんぴぃさんが、もっと女性にアタックした方がいい。怖くて行けない自分を乗り越えていかないと。と言われたことに対して、独自の面白い例えで回答をしていたシーン。

「ワンピース」を読んだことがない人は、
「これ絶対面白いから読んでみな!」と言われても100巻以上を読む労力が必要になる。
その先に「面白い」が待っていても、自分はその労力よりも数巻で終わるバナー漫画「わたしってサバサバしてるから」を読んで苦労をしない道を選ぶ。

なるほど。
苦労した先にDT卒業という新たな扉が待ち受けているのは自分でもわかっているけれど、そのために労力を使うくらいなら、近場の幸せ(二郎を美味しく食べるとか)でいいんだろうな。だからできることなら女性から来て欲しい。
という気持ちが漫画の例えでこんなにも伝わるのかと衝撃を受けた。

またDTの論破用に文学も詳しい。 
「カラマーゾフの兄弟」や「失われた時を求めて」の一見飽きそうだけど実は読み進めていくと面白く感じるような小説も苦労した先に見える面白さがあるのは分かっているが読まないし、「いけよ!」という人に対しても本当に読んでから言えよ!?という話を例に出していて、非常に面白かった。

このように言葉や例えがポンポンっと出てくるのは、実際にこれまでにぐんぴぃさんが小説や漫画という文学に興味を持ってきたことや、上記の本であるかは問わず、さまざまな小説や漫画から言葉を吸収しているからだと感じた。

また話の構成についても、小説や漫画から得るものは多いはず。

私の話には構成というものがない。
思うこと、感じることがあってもどんな言葉を使って伝えればいいかが分からなければ、どのような構成で話せばうまく伝わるのかも分からない。

だからこそ、ぐんぴぃさんを見ていると素敵だなと感じる。

もちろん、本だけではなくて育ってきた環境のなかで話す力や語彙力を身につけてきたのだとは思うが、これからでも少しずつぐんぴぃさんのような言葉を巧みに使える人になりたい。

そんな気持ちから、ここ最近小説や漫画を読むようになった。
タイタン繋がりで太田光さんの「文明の子」やぐんぴぃさんがおすすめしてた村田沙耶香さんの「信仰」、漫画だと藤子・F・不二雄さんのSF短編集などなど。

なんでも中途半端だけど、
今この時だけでも小説や漫画をたくさん読んで吸収できるものは吸収していきたいと思う今日この頃なのでした。読書の秋ですしね。

てな感じで、今回も読んでいただきありがとうございました。

jeni

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