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自分を大切にできない人が自分をケアするためのアイデア

自分を大切にできないのは、自己肯定感が低いから

自分のことを大切にするのは、私にとってなかなか難しい。

ついつい乾燥肌を放っておいてガサガサにしてしまったり、合わない職場で我慢して心の具合を悪くしてしまったり……。

でも自己肯定感の低さにかまけて同じことを延々と続けていたら、時間とエネルギーの無駄遣いになってしまうと思いました。

そんな時に触れたのが、「大切な人に接するように、自分に接する」という考え方です。

大切な人に接するように、自分に接するとは?

もともとこの考え方を発信した人は、まったく別の意図を持って使った言葉かもしれません。

しかし私には、今から書くようなニュアンスに取れました。(取るしかなかった、とも言える)

例えば、ものすごく疲れている時。

疲れている自覚はある。寝るべきだ。

でも、まだ昼間。やるべきことも残っている。

こんな時、私は疲れた体を押して動き続けてしまいます。

結果、疲れが長引き、調子の悪い日が増えていく。

非常に効率が悪いけど、疲れている時ほど強迫観念に駆られるというか、ますます休んではいけないような気になるのです。

自分の身に起きていることなら、動き続けてしまうけれど……。

私はこう考えます。

もし同じ状態が、自分の大切な人、あるいは推しに起きているとしたら、自分はどんな行動を取るだろうか?

大切な人が「最近、ずっと疲れてるんだよね……」などとこぼしてきたとしたら。

私は即答で「休んだらいいよ」と言います。

自分に起きていることは大した問題に思えないけど、大切な人が同じ状態に陥っていたら、辛そう、休んだ方が良いと思えてしまうのです。

思い切って、これを自分の身にも応用します。

自分は疲れている。

でも、動き続けなければいけない気がする。

ちょっと「動き続けなければ……」の強迫観念を一時停止して(リモコンのボタンを押すイメージ)、考えてみます。

自分の大切な人が「疲れている」って言ったら、自分はなんて言うかな?

「休んだ方がいいよ」という答えが思い浮かぶので、自分もそうします。

自分に対していたわりを発揮するのは、とても勇気の要ることです。

でも、やった方が生産的だし、気力も元気も湧いてくる。

勇気を出して休みましょう。

それでこれに慣れてきた頃、相手の身に置き換えなくても自然と休めるようになるといいな。

補足:自分も誰かにとっての「大切な人」かもしれない

実は、私もこの「大切な人の身に置き換える思考法」ができるようになるまでに、1年ほどかかっています。

知った時は「素敵な考え方だな」と思ったんだけど、どうしても脳内で厳しい会話が発生してしまうのです。

自分が相手に言うだけだったら、

大切な人「最近、疲れててさ……」

私「休んだ方が良いよ」

で終わるのに、試しに立場を逆転してみると、

私「最近、疲れててさ……」

大切な人(想定)「休んだ方が良いよ」

私「でも、まだ頑張れそうだから頑張る」

と言い返してしまっていたのです。

どこまでも自分に厳しくしていまう癖がついているのか、自分のことだからこそ「このくらいならまだ大丈夫」と思ってしまうのか。

ともかくしばらくの奮闘の末、この状態から脱出して、素直に休める/病院に行けることが増えてきました。

その大きな手掛かりになったのが、「自分も誰かにとっての大切な人であるかもしれない」という考え方。

「かもしれない」がポイント。

ふんわりさせておくことで、微量な可能性でも、自分を大切に想ってくれている人がいるかもしれないと信じられるようにすることが目的です。

自己肯定感が低くても、「もしかしたら……万にひとつの可能性で……」と思えば、信じることのハードルが下がるものです。

誰から大切に思われていそうかは、人それぞれ想像する人が違うことでしょう。

家族、恋人、友達、後輩? 休むハードルを下げてくれるなら誰だって良いのです。

また、芸能人・アイドル・俳優・2次元キャラ等の「推し」で想像する人向けに私のアイデアを書いておくと、

彼ら/彼女らもファンを大事に思っているはずです。

応援してもらえて悪い気がする人はそうそういないだろうし、感情を抜きにした話まですると、ファンがいなければライブやグッズ販売の採算が取れないからです。

あなたは大切な推しを応援する、推しの大切な人なのです。

もし自己肯定感が低すぎて、推しに「休んだ方が良いよ」と言ってもらう妄想も上手くいかない私のような方は、もう感情を飛び越して「私は推しの商業的な成功に貢献している、大事なファンの一人だ!」と思うことも一案ではないでしょうか。

次のライブに行くこと、数か月後に新発売するCD/グッズを買うためには、ライブで盛り上がるための気力・体力と、これからも応援し続けるためのお金が必要。

そうやってなんとかモチベーションを上げていくうちに、気づいたら自然と「あれ、最近ちゃんと休めてる」状態になれると良いのかもしれません。

私もまだまだ実践中です。

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