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共感のこころ

この度の地震で、高齢の両親は近所の方や親戚にたくさんお世話になった。

感謝の気持ちを込めて何かお礼の品を、と母から頼まれたため百貨店のお菓子売り場へ。

場所が場所だけにどれくらいで届くのかと私が心配していると、担当をしてくれた若い男性店員さんが、

「僕も被災した経験があるので、お気持ちよくわかります。」

と言ってくれた。
まだ20代半ばの青年だ。

聞くと3.11のとき福島で被災し、避難生活を送っていたという。

お礼の品は、彼が一番美味しいとおススメしてくれたものにした。

その日はちょうど1月17日。
29年前に阪神淡路大震災が起こった日だった。

被災地から遠く離れた場所ココでは、地震があったことが嘘かのように日常が過ぎていく。

ただ人々は口にはしないだけで、向こうに家族や知り合いがいて安否を気遣っているかもしれない。

被災をした経験から、能登の人たちの気持ちが痛いほどわかる人もいるかもしれない。

私が生きてきた中でこれまで起きた大きな震災。そこで得られた知恵や経験は、アップデートされ、能登の被災地に活かされている。

そして多くの人が静かに共感を寄せ、寄付など自分にできることをしていることを知っている。

若い男性店員さんの共感の言葉。嬉しかった。

本当にありがとう。

皆様、良い週末を。

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