降りる

4月末ごろから、訳あって”降りて”いる。

訳というのは、「もう、アカンのじゃない?」って感じで、降りるというのは、言い換えれば「横になる」とも表せる。兎も角、しばらく降りているのだが、そもそも振り返れば社会人になってから9年、さらにルーツを遡れば義務教育を受け出してから大学を出るまでの15年くらい、足して25年弱、心はとうに降りていた。しかしながら今まで耐え続けてこられたのだから、むしろ自分は偉いとすら思う。ただ、世間には降りずに最後まで、倒れる瞬間まで降りずに戦い続けられる人間が存在するわけで、恐れ慄くしかない。

降りて街を見渡してみると、どうやってこの人らは普段生きているんだろうか、と不思議になるような風体の人も案外見かけて、降りたとて、なんとかして生きていける手段はあるのだろう。転職サイトに登録をしているのだが、もう事務作業は嫌でやんす、管理作業はこりごりでやんすと伝えているのにその転職条件をお構いなしに提示してくるし、勤務地は大阪とか、まあ関西かな、と設定しても「三重県津市の産業用ロボット組み立て業務」を紹介してくる。一体、お前は、何を、聞いているのか。

が、こいつだって適当にやっていても殺されないのも事実だから、それはそれでいい気なもんだと楽になるので別段怒っているわけではない。にしても、降りていると1日が長い。長いものだから、映画を見たりハイラルの大地を冒険したりして過ごしているのだがかなりの無為であって、勿体無いので記事を書いてなんとか糊口をしのごうとしている。来月、近畿旅客鉄道さんが3,000円ポッキリで近鉄2日間乗り放題、との鉄道無為移動厨には垂涎ものの切符を発売するらしく楽しみでたまらない。これで三重県の端っこまで行って、海を眺めながら次の日の朝までうなだれてから帰ってきてももとが取れるのだ。あ、転職エージェントもこの切符で通えって言ってたのかな。

そういうわけで早く6月になってほしいのだが、それはそれとして仕事というのはどのように探せば良いのだっけ。今度デクの木さまに聞いてみよう。

サポートしていただけますと、ありがたいですし、嬉しいです。