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それでも「人は信じる道を進むしかない」と思える映画「Winny」を見ました。

「Winny」のことも「金子勇さん」のことも
この映画ではじめて知りました。

この一人の天才プログラマーの不遇な死は
日本の未来にとって大きな損失であり
大きな問題提起であったと思います。

私は「裁判の傍聴」というものに
1度行ったことがあります。
この映画を見る前に
裁判の傍聴の経験をしておくと
尚一層、楽しめると思います。

ナイフで人を刺す人間がいたとして、
ナイフを製造した人間が罪に問われるのか?

罪に問われるべきなのは
刺した人間ではないのか?

そんな
著作権法違法「幇助」という奇妙な罪に
主人公は問われる。

Winny 開発者である主人公の
2ちゃんねるでのハンドルネームは「47」
そのWinnyにお世話になった2ちゃんねるの住人たちが
担当弁護士に通帳を作れと連絡を取る。
いざ通帳を作ってみると大金が振り込まれた。
大量の「47氏への応援メッセージ」と共に。
それを獄中読んだ主人公が裁判を闘おうと決心する。

この接見シーンにはジーンとくるものがありました。

また、
やり手弁護士の秋田は、

尋問はライブ。
例えば恋愛の目的は何ですか?
目的は好きになってもらうことであって、
思いを伝えることではない。

という名言を吐き

実際に法廷で
漢字を書き間違えた「満えん」という言葉から
一気に形勢逆転をさせていく法廷でのシーンは
なんとも言えないスカッとした爽快感があります。

また、
検察側が金子のイメージダウンを狙い
ダウンロードしたという
「お尻プリンセス」というソフトのタイトルを
法廷でバラすという有名なエピソードシーンには、
イメージダウンどころか、
逆に人間味があって惹かれました。

今後、金子勇を神格化させないためにも、
このエピソードは必要だと思います。

それにしても、お尻プリンセスって(笑)


途中、
愛媛県警の領収書の不正の内部告発
Winnyの匿名性の重要性がリンクして、
闇の大きな圧力がかかっている暗喩とともに
物語は進行していく。

愛媛県警の仙波が不正の内部告発をする会見シーン
「人一倍強く警察になった新人が
偽の領収書を書かされ腐っていくのが見てられない」

という会見シーンは胸を打つものがあります。

世界的な天才プログラマーの「プログラム開発」を
裁判で止めさせた日本の損害は計り知れない。


また、この事件をきっかけに
プログラム開発が思いもよらない逮捕に
つながるのではないかという恐れを抱き
若きプログラマーがプログラム開発を断念することがないように、
未来のプログラマーのためにも
「進歩を諦めてはいけない」と伝えるためにも
無罪を勝ち取るために
法廷で闘うことに7年もの歳月を
かけたのです。

それでも
「人は自分の信じる道を進むしかない」
そう思える良い映画でした。

エンディングに金子勇本人の映像が流れます。
これは、必見ですね。

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