以前から、
「裁判の傍聴」を
一度してみたい思っていました。

現在、無職であり時間もあるので、
友人と裁判の傍聴へ行ってきました。

傍聴自体は、無料です。

まず、地方裁判所に入ってするのは
金属検査です。
空港とかで、よくあるやつです。

いきなり、緊張感があります。

金属検査を済ますと、
ロビーのようなところで
今日の裁判の確認です。

今日この裁判所で行われる裁判が
小冊子になっていました。
びっしり、裁判の予定が入っています。
どれをどう見ていいものかわからず、まごついていると

「自分ら、傍聴はじめてか？」

噂に聞く、裁判おじさん登場です。

裁判おじさんは、
裁判の説明を一通りしてくれました。
これで、ずいぶん理解が進みました。

「殺人事件がやっぱりエエやろ？」

えっ、殺人事件ッ！？
ちょっとビビりました。

「まあ、色々見てみ、勉強になるで」

とのことでした。

まずは、
10分程度で終わる「判決」に
向かいました。

傍聴室に入りました。
よく、TVドラマとかで見る部屋です。

とにかく容疑者といわれる方との
距離が近いことに驚きました。

そして、裁判長の登場です。

ここで、傍聴する私たちも部屋にいる全員が
起立し、一礼をしました。

はじめての傍聴は、
「覚醒剤取締法違反の判決」でした。

容疑者のイカツい兄ちゃんの、
首や手にタトゥーがチラッと見えます。
なかなかの迫力です。

判決後、一番前の席に座る、
友人とおぼしき人物と、熱い握手をしてました。

「俺が出てくるまで色々頼むで！」

って言ってました。

当然、犯罪なのでいけないことではありますが、
なんだか、胸が熱くなるものがありました。

2つ目は、
「暴行罪の審理」でした。
所要時間は1時間程度の予定です。

どうやら、タクシーの運転手に暴行をはたらいたようです。

はじめて、本物の手錠をかけられているところを見ました。

検察側から、意見陳述があったのですが、
殴るという描写も、
「右拳を、大きく振りかぶり
被害者の後頭部に垂直方向に振り抜き」という風に
すごく詳しく説明をされていました。
また、通常は標準語で話されていますが、
容疑者や被害者の言葉は
そのまま関西弁でそのまま話していました。
「録画に残る「バコーンってやられたわ～」との
被害者の電話する音声から推測すると」
みたいな標準語に関西弁で混じってなんとも滑稽でした。

最後に、一言と裁判長に促され、
オッサンがマシンガンのようにわけのわからないことを、
しゃべりすぎで、
裁判長に
「少し話を整理して優先順位をつけて話すように」と
注意されてました（笑）

そして、
最後は朝から夕方までやっているという
「強盗、殺人の証人尋問」を
途中から入り少し傍聴しました。

陪審員裁判のようで人がたくさんいました。

中央部にツイタテが置かれ、
証言者の様子は見えなくなっていました。

そして、容疑者とおぼしき人物は
イヤホンをしていました。

先程までとは、明らかに雰囲気が違います。

とはいえ、あまりどういう状況かが
把握できないのでした。

そうしているうちに、

一旦休憩となりました。

傍聴室の前の廊下ところで、
頭が？？？となっていた私たちの前に
再び裁判おじさんが現れました。

「ツイタテの中に居たんは
元嫁さんやで」

裁判おじさんの説明で
一気に話がつながります。

最初は、容疑者が100％悪いと
先入観で傍聴していたのですが、
この裁判おじさんの説明で
全体がつかめてきました。

そして、休憩が終わり
再び証人尋問です。

当時のLINEのやり取りを、
検察側が元嫁に鋭く聞きます。

2年も前のことなので、覚えてません。

えっ！？ほんまかいな(笑)って私でも思いました。

かなりこの元嫁にも問題ありそうな感じです。

そして、
証拠写真の部屋の写真が写されたのですが、
びっくりするくらいの「ゴミ部屋」でした。

なんだか、ヘッドホンをしている容疑者も
色々あった末の犯行なのかもしれないと思いました。

そして、次の休憩で傍聴室を出ました。
もうお腹いっぱいです。

人生色々考えさせられた、
初裁判の傍聴体験でした。

そして、色々観察していると
裁判おじさんとおぼしき人が、
10人以上平日にもかかわらず居ました。
その中に、女性は見かけなかったです。
老後にちゃんとやることがないと、
マズイとも思いました。
老後にヒマ過ぎたら、
裁判おじさんになっちゃうかもしれないということも
考えさせられたのでした。

機会があれば裁判の傍聴に、
一度行ってみることをお勧めします。
今の自分の幸せなところを
再確認することができますよ。

なんしかカッコいい大人になろう。

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