私、店長のことが好きです。

夢を絶たれた陸上スプリンター女子高生が、
さえない45歳のおっさんに恋をする青春ムービー。
真っ直ぐすぎる17歳と、さえない45歳。
ふたりに訪れる、人生の雨宿りの物語。

これは本気でおもしろい映画でした。
いい意味で裏切られました。

人は、挑戦をしなくなったとき、
老いるのだろうと思いました。

少々、物足りなさはあるけれど、
清々しい前向きなエンディング。

大泉洋もいい。思わせ振りな態度を取らずに
大人な対応をする大泉洋がいい。

小松菜奈もいい。小松菜奈の目ぢからがいい。

そして、濱田マリがいい。あの間の取り方は最高だ。

さえない45歳のバツイチ子持ち。
小説家の夢を諦めきれずに
くすぶり続けるさえないおっさんの店長の近藤。
夢を絶たれたスーパースプリンター高校生
橘さんのどしゃ降りの心に
優しく傘を差してくれたのは、店長だったのです。
コーヒーを差し出し、ミルクを手品で出す店長。

不器用だけどまっすぐ。
無愛想だから伝わることはあるとはいえ、
やっぱり、ファミレスには無愛想すぎる橘さん。

店長のワイシャツを
におぐシーンは必見です。

不器用だけど真っ直ぐな橘さんは
劇中何度も
「私店長のことが好きです」
と恥ずかしげもなく告白を繰り返します。

長年会うことを避けていた
同級生の小説家との再開。
夢との折り合いをつける近藤店長。

夢に挑むことの大切さを教えてくれる
さわやかな青春ムービーです。

そして、

主題歌「フロントメモリー」は、
神聖かまってちゃんのカバー曲で
さわやかで疾走感ある曲も、
物語を盛り上げてくれます。

雨宿りが済んだら
みんなそれぞれの未来へ歩み出す。

くぅ～いい映画でした。

雨が降るから花も咲く、
あなたらしい花を咲かせましょう。

夢を追いかける気持ちを思い出したくなったら
必見の映画ですね。

なんしかカッコいい大人になろう。
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