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「政府の役割」とは何だろう?

こんにちは!藤丸です。

前回に続き、私の独断と偏見によるミーゼス「自由への決断」の面白かった部分の紹介と感想の続きです。
今回も気軽に読んでいただけると嬉しいです😊


今日のお話は、ズバリ!

政府の役割とは何だろう?


政府が、政府が、と皆言いますが、政府は何のために存在しているのでしょうか?
政府の役割って何だと思いますか?




「最も少なく支配する政府が最も良い政府である」という言葉について、
ミーゼスは、

「良い政府の役目を正確に表しているとは思わない」

「自由への決断」より

と言っています。

ちょっと意外かもしれませんが、考えてみれば、私も同感です。

ミーゼスは続けて、

「政府は、ギャングの暴力や詐欺の犠牲にならないように国民を守らなければなりません。また外敵から国を防衛しなければなりません」

「自由への決断」より

と言っています。

私は「国防・治安維持・裁判・生活保護」は政府の役割としてしっかりやってほしいと思います。

これらの役割を疎かにしながら、民間に任せるべき市場経済に干渉してくるのは、無能かつ有害極まりない政府だと私は思います。


ところで、水道・電気などのインフラは赤字でも運営できる国営が望ましいと考える人がいます。

しかし、そもそも政府が赤字を出しながら経営を続けることができるのは、政府が国民に「課税する権力」を持っているからです。

民間では赤字では経営を続けることはできません。
民間では赤字にならないように、より利益があがるように「工夫」をし続けます。

これは、より多くの消費者に必要とされる商品を開発して購入してもらえるように、
また、より安くできるようにコスト管理に気を配るという「工夫」に繋がります。

このことは消費者にとって、より望ましい商品がより安く手に入ることであり、自由市場でしかできないことです。

政府にはこの「工夫」をするインセンティブがないのです。
政府にはこの「工夫」をするインセンティブがないのです。
政府にはこの「工夫」をするインセンティブがないのです。

(大事なことなので、網掛けにして太字で3回書いてみました)。


消費者の利便性に対するインセンティブがない政府が経済に干渉するのは、消費者にとっても有益でないだけでなく弊害も大きいと私は思います。



皆さんは、政府の役割とは何だと思いますか?

「国防・治安維持・裁判・生活保護」以外にも金融政策は政府がやるべきとか、
反対に「国防・治安維持・裁判・生活保護」も政府がやるべきではない、とか、いろんな意見があると思います。
ぜひコメントで教えて下さいね😊

大事なことは、政府が「次はこれをやります」と言ったときに、そのまま聞き流すのではなく、
本当にそれは政府がやるべきことなのか?
をしっかり考えることだと思います。

社会で何か不都合がおこったとき、
「政府は何をやってるんだ!きちんと対策をしろ」
「政府がきちんとルールを決めろ」と、
なんでもかんでも政府の責任にしたり、政府にルールを決めてもらいたい人が多いですが、本当にそれでよいのでしょうか?


責任を政府に押し付けることは、自分で思考しなくてよいので一見楽に思えますし、マナーの悪い人にも強制力のある法律を押し付けることで、ルールを守らせることができるかもしれません。


しかし、このことは、消費者にとって便利なものを提供するというインセンティブのない政府に巨大な力を与え続けることになり、結局は豊かな暮らしとは程遠い社会につながるのです。




ミーゼス「自由への決断」の無料PDFはこちらです。(今回の話に関連するところはP31~です)
http://www.catallaxy.jp/files/EconomicPolicy.pdf



最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回も、ミーゼス「自由への決断」の紹介・感想の続きを書こうと思います。

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                              (藤丸)


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