社内情報リテラシーを高める取り組み、「みんつく会」について
今回はJPT社内で行っている「みんなでつくる会議」、通称「みんつく会」について紹介させて頂きます。試行錯誤的な取り組みではありますが、社内の情報リテラシーを高める取り組み事例の1つとして皆様の参考になれば幸いです。
※社内情シスを取りまとめている長尾と御影の対談風記事でお送りいたします。
(記事:長尾、御影)
みんつく会とは
きっかけ
長尾:私と御影さんが正式に入社した4月前後で「JPT情報セキュリティハンドブック」(以下JPT版ハンドブック)を策定する必要があったじゃないですか。あの時作っていて感じたことに、オリジナルの日揮セキュリティハンドブックは原則を纏めたものであり、具体的な事例を考える機会には必ずしもなっていないな、と思ったんですよ。
御影:JPTの情報システムは、親会社(日揮ホールディングス)のルールやシステムを踏襲する部分も多くあります。母体が建築業ということもあって、JPTに即したものとはいいづらい部分も多々ありました。JPT版ハンドブックを作成する際、可能な限りJPTに即した形にしたのですが、それでも試行錯誤感強かったです。
長尾:何より、自分自身も分からないことだらけなので..(汗)。そこで、どうせだったら「皆と様々なケースを考えながら、みんなでガイドラインをつくっていく会議ができないかな」と考えたんです。
御影:初めはラジオ体操の後の時間を借りて「ラジオ体操ジャック」としてゲリラ開催していましたが、6月から正式に「みんつく会」になりましたね。
みんつく会で話す事
話す内容
長尾:主に「情報セキュリティ」に関わる内容が中心ですが、割と自由にテーマを選んでいる感じですかね。
御影:内容は情報システムにとらわれず、働き方やスキルアップといった幅広い話題を取り扱っています。みんなで考えることが第一だと思うので、脱線もよくあります 笑
気を付けている事
長尾:keiさんは何か気を付けている事ありますか?
御影:私は書記になる事が多いのですが、記録のタイミングで話題をカテゴライズしていくようしています。みんつく会では書記の画面(Visual Studio Code)を画面共有して行うのですが、その際にカテゴリ分けも同時に行う事により、迷子になる事は少なくなっていると思います。
記録化
長尾:記録化もひと工夫されていますよね。
御影:そうですね。みんつく会の議事録はGitで管理しています。「みんなで考える」の外側で、「みんなで直す」という裏テーマもあり、実際みんつく会の後に何回か修正のコミットをする流れです。
目指す状態とは
長尾:日揮社内のIT系責任者の方と話す中で、「大企業になればなるほどルールは厳しい側にならざるを得ない」という考えを伺いました。これはその通りで、意思統一を図る事が難しいからこそどうしても「禁止」など明確なルールに落とし込む必要が出てきます。
御影:私自身そういったルール整備や監査対応に関わってきた経緯がありますが、大企業になればなるほど必要最低限のハードルは上がるのは確かだと思います。JPTの情シスは「最小の制限と最大の自由」をテーマに運用していますが、どうしても制限のハードルが上がることは否めません。しかし、「ルールだから」と一方的に制限をしていくと、ある種の窮屈感につながり、パフォーマンスへの影響は少なからず出てくると感じています。
長尾:先ほどの責任者の方からは「JPTは1人1人と対話できる規模感だからこそ、ルールで縛るのではなく学びながら運用する」ことが可能ではないかと期待をもらっています。全員が高いリテラシーを維持する事で、柔軟にIT技術を活用できる組織を確立させていければいいなと思います。
御影:そうですね。「ルールだから」と一律に縛るのではなく、可能な限り全体のコンセンサスをとって運用する。これもJPTだからこそ出来ることかもしれません。
まとめ
JPTでは「情報リテラシーの高い集団」をつくるべく、みんなで議論する形式を採用しています。
「縛るのではなく学ぶ」「最小の制限と最大の自由」をテーマに、私たちが活き活きと活躍できる仕組み・体制を"みんなで"整えていきたいと思います。
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