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娘の留学に伴うゴタゴタ話⑤

前回の続きです。

出発間際、間際も間際の、出発1分前とかにLINEで「財布がない」と言ってきた娘。しかも、財布は念の為、3個用意したんですが、「基本的にはこれ使う」っていうメインの財布がないという…

メインの財布には、パーの口座から引き落とされる家族カード(つまり限度額が一番多くて、いちばん安心して使えるカード)、現地の現金を引き出せるデビットカード、それと現金3万円(円かドルかは忘れた)ほどが入ってました。

一番無くしたらあかんやつやん!!!


「え!!リュックのなかに入れたんちゃうの?よく見た?!」

と返すと、「結構見たけど見当たらん。っていうか、あんまり動けないし、せまいからちゃんと見られへん」

と来ました。どうしよう。。「落としたんかな」と私が言うと「その可能性がいちばん高い」と言う…

リュックからなにかの書類だすときに一緒に出てしまって落としたとか…でもそんなに小さいものではないから、落としたら気づくはずと思うけど、大勢のなかでゴタゴタしてて気づかなかったんだろうか…

リュックに入れてると思うけどなあ!でも、結構見てみてないと言ってるんだろうし…。一応、家でお留守番してた次女に電話して、リビングを見てもらったけど、やっぱりないという。財布だけぽろっと忘れるなんて、たぶんないよね…

いや、でももしほんとに落としてたら大変、こんなことしてる間に、現金ならまだいいけど、クレジットカードとデビットカード取られたら……

気が気じゃなくなってきました。空港のインフォメーションに走る。デッキから飛び立つ飛行機に手を振る予定が、もうそれどころじゃない。

「財布のおとしものありませんか?!」と聞いたけどなく、空港の警察にも連絡しました。でもやっぱりなくて。連絡先を伝えて電話を切ります。

ない。

ないのだ。

とにかくカード止めないと。

わたしがあちこち電話したりしてる間、パーはデッキから飛び立つ飛行機を見送りました。

わたしも見たかったよ!行ってらっしゃーいと、心配しつつも、その旅立ちにこころからエールを送りたかった!いや、でも財布が見つからないまま飛び立った長女は、どんだけ不安だろうとも思う。


建物のなかからカード会社に電話したら、家族カードだからパー名義なので「ご主人に代わってください」と言われ、またデッキの方に急いで移動…。パーを見つけて電話を代わりますが、パーなどもう、こういうことは「わからんから任せた」状態なのですぐかわって、カクカクシカジカと説明。

「一度止めると、また見つかっても、もうそのカードは使えないけどいいですか?」と言われ、あ、そうか!使えなくなるのか…どうしよう…

あると思うんだけどな…リュックのなかに。

でも、あと2つの財布はあるって言ってて、そのなかに、長女本人名義のカードはあるから、なんとかそれでとりあえずはいけるから、不正利用されるのだけがなんとしても怖いから、新しいカードはまた送ればいいか、と思い、

「止めてください」

デビットカードも同じくとめました。「ご本人様ですか?」と聞かれ、「ご本人はたった今、アメリカに飛び立ち、飛行機のなかなんです…」と言うときの情けなさといったら。

カード会社の人が言うには、ひとまず、不正に使われてはいないみたい。
で、そこはまあ安心。

ぐったり…

見送った帰り、パーとわたしは、長女の高校の野球の試合を見に行く予定でした。だけど、パーも
「もう、家帰る?」といい、直帰。とても野球見る気にはなれず。

……


口数少なく帰るパーとわたし。


まだ続く。


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