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「RED Chair 安藤忠雄さん」

安藤忠雄さんのインタビューを見た。

私、このRED Chairという番組が好きでずっと追いかけているのですが、ここまで見てきて感動で震えが来たのは安藤忠雄さんと辰吉丈一郎さん。この二人の回だった。

辰吉さんはまたどこかで書きたいと思いますが、今日は安藤さんを書きたいと思います。

安藤さんについては説明不要かと思いますが、簡単に。
学歴はなく、しかし、大工さんの一心不乱に仕事に挑む姿勢を見て、建築家になろう、そして、それに一心不乱になろうと決意。
自己独学で1級建築士を取得、そのあとは名だたる建築を作成していく。
日本を代表する建築家の一人。
現在は病気による療養を経たが、まだまだ元気。すごい活力を持っている人。

このインタビューでは安藤さんの半生と、考え方について触れているけども、面白かったのは辰吉さんと二人に共通点があったこと。それは
面白いことには勝てん。しんどいけど、そのさきに何があるのか、好奇心を持って生きる。それに尽きる。
と言っていること。

ズシーンときた。

私自身生まれてから何につき動かされてここまで来たのか考えたときに、好奇心があったが、しかし、ここまでピュアにそれを言い切れる人にはなかなかお会いしたことがなかった。ブレが一切感じられなかった。

しかもこの方インタビュー当時78歳。好奇心?全然違う。目の眼光が違う。40歳から全然パワーに衰えがないと言い切っていた。体が衰えているのは間違い無いけども、気力、とにかく気の力で生きている。そして、適当に考えた誰かの考えじゃない、シンプルだけど自分の言葉で語られている。すごいなあと思った。

もう1つの共通点。二人ともお金が最優先ではないということ。
安藤さんはこのインタビューでは言っていないし、他の著書でもお金は大事と言っていますが、一番ではないと公言されている。それは辰吉さんと同じく、お金に振り回されるなんてまっぴらごめん。という生き方。最初に自分はなんでしょうかと問われて素浪人と答える。何にも囚われない、自由人であるという証明。お金のために、お金もらったから仕方がない、そういうのは嫌だと言い切る。そうではない、信念があり、やりたいことをやる。そして命をかけて仕事をしていれば一流、一流の仕事にお金が発生しないわけがないというのが安藤さんの考え方。すごい。

もう1つすごいなと思ったこと。
若い頃に建築を志したときに世界を周遊し、実際に建築を見て回った話があり、そこで、インターネットなんてなんの意味もない、実際に行って、触って、見て、考える。ものは考えるためのものとおっしゃっている。

とにかく全体を見て感じたのは、何かを得るがための嘘を固めていないということ、自分の意思に真っ直ぐに生きている。そしてそれは綺麗なものではなく大変で凸凹した道だけれども、そんなこと当たり前だし関係ない、その先の面白いものを見るためには関係ない。そしてそれがあれば若くとも歳をとっていようとも関係ない。いつでも青春は自分で探し作り上げるもの。面白いものは自分で探すもの。

自分自身も時々嘘でいっぱいで、外行きの言葉で固められているから迫力がない、元気がない、もし自分の意思を大切にして、それに嘘なく生きていければきっと安藤さんのような眼力とパワーが出るのだろうと思った。

まあ全員がここまでピュアな生き方ができるとは思ってないけども、やはり本物はすごいなと思った回でした。

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