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100均「ON AIRランプ」で遊ぶ(その2)

 先日、100均「ON AIRランプ」で遊ぶという記事を投稿しました。TS-820の送信時に外部VFO端子に出てくる電圧を利用して光らせるというのは簡便で良いのですが、やはりアマチュア無線家らしく、電波を検出して点灯させてみたくなります。しかし、そんなに難しくないとたかをくくっていたのが大間違いで、試作品はまったく使い物になりませんでした。最終的にできた回路図を示します。

ON AIR ランプ点灯回路

この回路は高周波をダイオードで検波して、トランジスタをスイッチングさせているだけです。この検波回路を動作させるためには、ダイオードのアノード側を直流的にGNDに落としておく必要があることに気づかなかったというわけです。ダイオードは1N60を用いましたが、ショットキーバリア型の高周波検波用でも動作するでしょう。この回路をON AIRランプの空いている隙間に空中配線します。

配線の様子

この写真を見ると、回路図の通り、入力とGNDの2本の導線が引き出されているのがわかるでしょう。当初はアンテナとして長い導線を1本だけつないでいたのですが、それではあまりうまくいかないので同軸ケーブルと磁気的に結合させることにしました。

入力端子と同軸ケーブルを結合させる

クランプコアを用いてトランスを形成していることが写真からわかるでしょう。これによって、送信時に確実にランプを点灯させることに成功しました。

送信時に左側のランプが点灯している様子

一度動作してしまえば、こんなものかという回路です。それでも試行錯誤の過程が一番楽しいし、出来上がったものは理にかなった回路になっているのが技術系の趣味の良いところでしょう。 de JM8SMO

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