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アラフォーインフルエンサーの敗北感

40も近くなってくると、自ずと見えてくる自分の「できる/できない」の境界線ってのがあります。10代20代の時の「俺は何にでもなれる!」という思い込みはきっと間違ってなかったし、その謎の自信のおかげで中国で自分なりにやり遂げたことはあるんですが、「インフルエンサーってある意味で無力だなー」というお話(ぼやき)をしていきますね。インフルエンサーを目指している知り合いとかいたら薦めてくださいw

僕は元々クリエイター志望だったので、ここ数年は芸術家や職人と言われる方々の素晴らしい仕事を目の当たりにする度に、心を揺さぶられる感動と、同時に「なぜ自分は“そっち側”にいけなかったんだろう」と言う嫉妬のような感情が湧き上がるんです。

他人が羨むような影響力を中国で手にしつつも、インフルエンサーって結局何か一つ特化した能力だけでは成功するのが難しくて、「キャラ付け」「企画」「撮影」「編集」「コミュニケーション」「セルフマネジメント」という各方面のスキルの合わせ技が必要なんですよね。

かつ、「道を極める」と言うよりも「期待に応える」「側に居る」ということが大事で、基本的には「凄み」よりも「温かみ」が大事なので、サークル外の人からはそのチャンネルの魅力がよく分からないことが多いと思っています。

インフルエンサーは「寄り添うこと」「反応すること」、つまりネット上でファンの皆さんと「時間と感情を共にすること」が成功の近道です。ゆえに、時間がなくなるとニーズに答えられなくなり、ファンは離れていってしまいます。

そして自分も年を重ねるに連れて、自分の引き出しの無さや老いていく自分と若い視聴者の「面白いと思うもののギャップ」に絶望していく。これがアラフォーインフルエンサーの末路なのかと実感しています笑

若い才能が次々と現れ、古参はだんだんと飽きられ、自分も自分のキャラと芸風に飽きと疑問を抱き、それでも前に進んでいくという世界線は背筋が凍るものがありますが、これもまた現実。

キャラチェンをすると「いや、お前に求めているものはそうじゃない」とか「迷走してるw」とか「専門領域に特化するにしては内容が浅い」とか言われたり、また1から積み上げていくことの難しさと、増えるよりも減っていく方が早いファンの推移に鬱になりかけたりもします。

そんな自分をプロデュースして再生してくれるような人が居てくれたのならどんなに幸せだろう、とか思ってみますが、なかなか現れないもんです。

かくなる上は、やはり自分で学び、研ぎ澄ませて、自分の中途半端なスキルを最大限転用できる新天地でもう一花咲かせるしかないんだなと思っているわけです。

でも今の僕は残念ながら承認欲求みたいなものがあまり無く、特に結婚してからは丸くなって多分人間的には“面白くない”部類の人間になってきていると自覚していますw (結婚したら面白くなくなるって本当なんだなと実感しますが、別の軸の幸せに気付けるので私は結婚してよかったと思っている派です)

ですが、今まで積み上げてきた知識やノウハウを、誰かのために役立てたり、新しい仲間と面白いことをやるためのツールにできると思い、今はプロデュース業、企画業を一生懸命頑張っています。

インバウンドのこと、越境ECのこと、他の誰かの中国進出を手伝うこと。

どれもそれぞれに専門家が居て私は素人なので、経済のこと、国際情勢のこと、政治のこと、マーケティングのこと、全部学び直しです。何で自分は若い時にMBAとかそういう分野にまるで興味を持たずパワプロのサクセスばっかやっていたんだろうと、若き日の自分を呪い殺したくなる毎日です。

気がつけばアラフォーになり、周りを見渡せば同年代はどんどん出世して大きなプロジェクトを動かしたり、人の心を打つ表現を紡ぎ出したりと、「え?あなたいつのまにそんな能力身に付けたの?」と思わされる毎日。(マジでFacebook開けるの怖くなるw)

てか年下でも優秀な人がいっぱいいて、なぜ自分はパワプロのサクセスばっかやってい…(以下略)

インフルエンサーの枠を超えて、できることを精一杯増やして、誰かの役に立つことに一生懸命になれないと、多分この後の人生は面白く無いんだろうな、という結論になったのが数年前でございます。そこから社会人としての学び直しがスタートして、今に至っています。

おかげさまで、少しずつ必要としてくれる企業さんや知り合いが増えて、日本でもお声がけいただくことが増えてきました。

「インフルエンサーのセカンドライフ」という問題に私は直面してしまいました。きっと僕よりも若いインフルエンサーの方も多いことでしょうし、同じ悩みを持っている人がいるかも知れません。

私の試行錯誤が、誰かのヒントになればいいなと思い、ちょっとダサいなとは思いつつも、正直な敗北感を書いてみました。でもまだ頑張っていきますので、応援していただけますと幸いです!

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