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【絵本紹介】雨の日はさんぽに出かけよう『ぞうくんのあめふりさんぽ』


雨が降り続くこの季節・・・気持ちが沈みがちになりますが、絵本の中に出てくる雨の日はとっても楽しそう!

雨の日に読みたくなる絵本はたくさんありますが、
今回ご紹介する1冊はこちら。


『ぞうくんのあめふりさんぽ』
なかのひろたか  さく・え
福音館書店 《こどものとも》


この絵本は、『ぞうくんのさんぽ』シリーズの第2作。
今日のぞうくんは、あめふりの中をのんびりおさんぽです。

かばくんをさんぽに誘うと
「おいけのなかならいいよ」と、かばくんはこたえます。

えっ?ぞうくんって泳げるんだっけ?
さて、ぞうくんはどうやって池の中をさんぽするのでしょう。


子どもが大好きな場面 ⇓

先日、こども園の年中(4歳児クラス)さんにこの絵本を読み聞かせしたとき、

「うわーっ」
「みんな大丈夫かな…」
「かめくん、がんばれー!」
ぞうくんと一緒に、こけるマネをする子もいました。

この場面は、子どものいろんな表情や姿が見えるので、
読み聞かせしているママも楽しめる場面です。

この絵本のキーワードは「おどろき」
お散歩中に起こるおどろきの出来事に子どもたちもワクワク。
次のページが気になって仕方がない・・・
子どもたちのこころが大きく揺れ動きます。
そして、ともだちと助け合うことの大切さも教えてくれます。どんなときもお互いを受け入れる寛容さに、大人もほっこり癒されますよ。

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わたしもわが子と一緒に、晴れた日も、風の日も、雨の日も・・・散歩に出かけました。特に雨の日のお散歩は、お出かけ前の準備からワクワクする息子たち。
レインコートを着て、長靴をはいて、傘をさして・・・さあ、出発!
雨上がりのお散歩は、水たまりにばしゃばしゃと入っていってずぶ濡れに・・・
子どもは、どんどん遊びを広げていく天才です。

わが家のお散歩は、

石につまずいてこけた
途中で天候が急変して、ずぶ濡れになった
長靴が脱げた
かさが風で飛んでいった
虫や植物に夢中になって立ち止まって動かなくなった
ウシガエルに出会った
アメリがザリガニに指をはさまれた・・・ 
などなど 

必ずと言っていいほど毎回何かが起こる!
正直、大変でした。 


けれど、お散歩のおかげで得たものもたくさんありました。

しとしと降り止まない雨を見て
「誰かがどこかで泣いてるみたい・・・悲しいね」と長男がつぶやいたり、「傘から音楽が聞こえるよ。楽器みたいだね」と次男が教えてくれたり。

子どもの感性の素晴らしさにも触れることができました。


お天気によって、いつものお散歩コースも見え方が違うなぁと感じたり、子ども目線でしか見えない動物がいたり、雲の流れるスピードやかたちがいつもと違うことに気づく・・・
帰ってからは、図鑑をひらいてお散歩のふりかえり。「このかたつむりさん、いたね」「あじさいの葉っぱがすきなのかな?」と、お散歩のときからの興奮が、おうちに帰ってからもしばらく冷めませんでした。

息子との『あめふりさんぽ』は大変でしたが、
今、振り返ってみると、たくさんの発見や経験を子どもと共有できた、かけがえのない時間だったと思います。

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『ぞうくんのあめふりさんぽ』の冒頭にでてくることば。

きょうは あめふり。
ぞうくんは ごきげん。

そう、子どもたちも雨の日はごきけん。

「どれ どれ、さんぽに でかけよう」

ぜひ、お子さんといっしょに『ぞうくんのあめふりさんぽ』を読んで、雨の日のお散歩を楽しんでみてくださいね。
新たな発見やステキな出会いがきっと見つかりますよ。


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笑顔あふれる、あったかい場所になる・・・

読み聞かせは、親子にとって『幸せな時間』です。

子どもにとって一番心地よいお母さんの声で読み聞かせてもらえると、子どもはとても安心します。
子育て中のお母さんに、読み聞かせの『楽しさ』を知っていただきたくて、これからも絵本の紹介を続けていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



シリーズ第1作目『ぞうくんのさんぽ』もあわせて読むと、より深くお話を楽しめます!


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