見出し画像

NPO法人自治経営中四国アライアンス主催~「みんなで考える自治経営」~開催レポート

9/25(日)に岡山市内で開催のnpo法人自治経営中四国アライアンス主催イベント「みんなで考える自治経営」のレポートです。
中四国アライアンス代表の新井(米子市役所)がお届けします。

イベント概要

今回は自治経営や中四国アライアンスの仲間を増やすための機会として、これまでに自治経営と関わりのない方々をターゲットに、「NPO法人自治経営とは?」という説明や中四国の公民連携事例として岡山県津山市・広島県福山市の事例説明を中四国アライアンスのメンバーでもある各当事者から行いました。

はじめに

参加者の皆さんにまずは自治経営について知っていただくため、「NPO法人自治経営とは?」というお話をNPO法人自治経営の理事であるさいたま市PPPコーディネーターの宮本さんからしていただきました。

NPO法人自治経営理事 宮本さん

各話の振り返り

津山市について

公民連携事業の事例紹介では、最初に津山市の説明を行いました。登壇者である津山市財産活用課の川口さんは「グラスハウス活用事業」など多くの公民連携事業を手掛けられており、ファシリティマネジメント+公民連携事業の第一人者として知られています。

津山市財産活用課 川口さん

川口さんのお話からは、公共施設の維持管理が財源的に負担となっていく時代において、そういった維持管理費を捻出するために行政も稼ぐという思考にシフトする必要性が高まっており、その稼ぐ部分を生み出すために公民連携が必要であるというベースとなる考え方をしっかりと学ぶことが出来ました。

福山市について

次に福山市の事例として、「福山市中央公園パークPFI事業」やリノベーションまちづくりなどの説明を行いました。登壇者の福山市公園緑地課の藤井さんは、駅前再開発の手法に疑問を抱いたことをきっかけに、リノベーションまちづくりへのシフトを庁内で生み出した方です。

福山市公園緑地課 藤井さん

一見華やかに見える福山市のリノベーションまちづくりですが、組織のトップの説得に向かう熱意、属人的が故に押し寄せる圧力や孤独感など、その裏には様々な葛藤があったようです。そういった経験もあり、組織内での仲間作りや人材育成の重要性を藤井さんは強く説いておられました。

さいたま市について

最後に、NPO法人自治経営の理事であるさいたま市PPPコーディネーターの宮本さんからさいたま市の事例を説明していただきました。

旧大宮図書館の利活用では、「マッチング型サウンディング」という手法により、施設全体を管理したい事業者だけでなく、テナントとして参画したい事業者も募集し、両者をつなぎ合わせることもされていたそうです。コーディネーターのお仕事と同時に民間事業者でもいらっしゃり、公民双方の視点を持ち合わせている宮本さんならでは非常にクリエイティブな手法であると感じました。

おわりに

イベント終了後は会場となった岡山神社近くの石山公園にある「PUBLIC SAND」でランチ交流会を開催。イベントに参加されたほとんどの方がそのままランチ交流会にも参加される盛況となりました。

石山公園 「PUBLIC SAND」

今回は22名の方にご参加いただきました。きっと、自分たちの住む地域課題などを解決したいと集まっていただいたものと感じており、同じ目線で地域の未来を考えてくださる方々が中四国にいらっしゃることに非常に嬉しくなりました。
今後も中四国アライアンスの各メンバーが培ってきたことを社会に共有しながら、活動を根差していきたいと改めて感じた一日です。