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3/8 ニュースなスペイン語 Pagos de Ábalos:アバロスからの支払い

恩赦法(ley de amnistía)で大きな動きがあったが、これについては、明日、触れるとして……。

今回もコルド案件(caso Koldo)のお話。

治安警備隊(Guardia Civil)は、元交通大臣(exministro de Transporte)のホセ・ルイス・アバロス(José Luis Ábalos)が、自らの顧問(asesor)であるコルド・ガルシア(Koldo García)に対して、飛行機のチケット代とその他の旅行代(viajes y compra de billetes de avión)の名目(concepto)で、1万4240ユーロ(約231万円)を送金した可能性がある(habría realizado ingresos)と明らかにした(constata)。

アバロスもガルシアも、コルド案件の中心的な人物。

アバロスは、スペイン社会労働党(PSOE)から議員辞職を促されたものの、これを拒否し、現在、下院(Congreso de los Diputados)内の党会派であるグルーポ・ミクスト(Grupo Mixto)に合流し、どうにか議員の座にしがみついている格好だ(2月28日の小欄を参照のこと)。

しかし、今回、明らかになった送金が、もし事実なら、議員辞職もやむなしか……(と、小心者日本人の小生などはすぐビクついてしまうが、現在のところ、アバロスからの辞任表明は出ていない)。

その一方で、治安警備隊は、コロナ禍のマスク購入に関する調査についての機密情報を漏洩した(filtrar)として、同警備隊の司令官(mando;comandante)を逮捕したとも発表。

司令官が漏洩させた相手は、よりによって、ガルシアで、一連の汚職疑惑(presunta corrupción)の通称にも使われるくらい中心人物にもなっている人物だ。

漏洩時期は、不明だが、恐らく、捜査の初期の頃か。

取り締まる側と取り締まられる側が、まさか、内通していたとは・・・。

本件が、推理小説なら、ベタ過ぎる展開に、読者が呆れてしまうくらい。

写真はサモラサッカークラブ(Zamora FC)のユニフォーム(camiseta)とアバロス。

いつ撮られた写真かは分からないが、昨日紹介したような事情があると分かると、一層、意味ありげに見える。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240305/guardia-civil-constata-pagos-abalos-a-koldo-garcia-por-14240-euros-por-viajes-billetes/16000164.shtml

https://gaceta.es/espana/la-guardia-civil-detiene-a-un-mando-por-pasar-informacion-a-koldo-20240306-1716/