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5/6 ニュースなスペイン語 Bandera azul:ブルーフラッグ

ブルーフラッグ(bandera azul;blue flag)は「国際環境教育基金(ADEAC)」によって、毎年、世界各国の海岸(playa)の水質などを調査した結果、与えられる国際認証(distintivo internacional)制度である。

認証を受けた砂浜には、以下のような青い旗が立つようだ(小生は実物を見たことがないのだが…)。

スペインでは、今年、去年と比べ6ヶ所増え、627ヶ所の海岸がブルーフラッグを取得した。

その取得数は、堂々の世界一で、ギリシアとトルコが続く。スペインは1994年からトップの座を守り抜いている。

世界でブルーフラッグがはためく(ondear)ビーチの内、約15%がスペインにあるという(hasta el 15% de las playas con distintivo azul de todo el mundo están en España)。

スペイン国内で最も多くのブルーフラッグを取得したのがバレンシア州で、153ヶ所(ただし、昨年比で5ヶ所減)。これに、アンダルシア州(148ヶ所;昨年比で3ヶ所増)、ガリシア州(125ヶ所;同+2)、カタルーニャ州(120ヶ所;同+2)が続く。

水質の良さだけでなく、環境教育(educación ambiental)、海難救助・ライフガード活動(servicios de socorrismo)、障がいがある人への対応やアクセスのしやすさ(accesibilidad y atención a personas en situación de discapacidad)などの評価基準もある。

海洋環境の質を担保するためのものなのか、それとも、観光のためのマーケット戦略なのか(¿garantía de calidad ambiental o "marketing" para el turismo)ーー。

ブルーフラッグについては、スペイン国営放送(RTVE)がこんな記事も出していて、その意義が問われているのも事実。

まぁ、商業戦略であろうとなかろうと、どちらでもいいんじゃないかな。

結果的に、きれいなビーチで夏を満喫できるのなら。

写真はスペインの海岸線を埋め尽くすブルーフラッグ。

ちなみに、四方を海で囲まれている日本では、鎌倉の由比ヶ浜、神奈川の逗子海岸など、2022年時点で7ヶ所の海岸がブルーフラッグを取得している。

日本の海岸も随分、きれいだとは思っていたが、意外に少ないのは、やや驚き。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20230504/banderas-azules-playas-espana/2443534.shtml