3/19 ニュースなスペイン語 Incendio forestal:森林火災
数日前にスペインにおける1〜2月の森林火災の統計データ(estadística)が公表された。
年明けの2ヶ月で、すでに、8519ヘクタール(hectárea)が消失したという。
おなじみの、しかし、いまいち実感がわかない、あの例えで換算すると、「東京ドーム約1800個分」らしい。
8519ヘクタールというこの数値は、昨年度の同時期と比べ35%増だそうが、ここ10年間の平均と比べれると、10%減少しているらしい。
ん〜、喜ぶべきか、憂うべきか…。
もう少し様子を見ないと何とも言えないが、スペインは、昨年、EU圏内でギリシアに次いで、山火事が多かったので、まぁ、 残念ながら、森林火災大国としての地位は今年も揺るがないかも。
さて、今年、スペインで初めての火災は、アンダルシア州マラガ県のミハス(Mijas)で、何と、元日1月1日に発生したもの。
ミハスは「白い村」として日本人にも知られた観光地。
そんな景勝で起こった今回の山火事では、幸い10名ほどの住民が避難しただけだったというので、まぁ、規模は小さかったみたい。しかも、皆、すぐに帰宅できたそうだ。
しかし、その一方で、一昨日の日曜日にカンタブリア州で発生した火災では、消火活動(extincion)にあたっていた消防士(bombero)がひとり亡くなっている。
58年の生涯を閉じた勇者の冥福を祈ろう。アーメン。
さらに、昨日の報道によると、バレンシア州のファンザラ(Fanzara)地区で発生した森林火災では、およそ300名の住民に対して、自宅待機(confinar)が発令された。
これは、住民が煙を吸引しないため(para evitar la inhalación de humo)の措置。
避難させるのではなく、待機させるのも、場合によっては、有効な手段なのか(知らなんだ)。
山火事は規模も、被害も、そして、対応も異なる。
まさに、10火10色。
各地で様々な爪痕を残し、今も、どこかの山々が炎上している。
春が始まり、日差しが厳しくなるとともに森林火災も頻発する。
また、山火事の季節が巡ってきた。
写真は動物の救出(rescate)にあたる消防士たち。
山火事で被害を被るのは人間たちだけではない。
動物たちは山火事の見えない犠牲者(víctimas invisibles)と呼ばれている。
②ミハスの火災
https://www.malagahoy.es/provincia/Mijas-2024-incendio-desalojo-viviendas_0_1862513760.html