見出し画像

12/26 ニュースなスペイン語 Siniestro:惨事

聖夜(Nochebuena)に惨事。

ガリシア州のポンテベトラ(Pontevedra)で、24日の夜9時頃、ルーゴ・ビーゴ間を走行中の大型バスが、ガードレール(valla)を突き破り、約75メートル下のレレス川(Río Leréz)に転落した。

この事故で、8人の乗員乗客の内、6名が死亡。運転手(conductor)と乗客ひとりが救出されたという。ふたりとも病院に搬送されたものの、軽傷(herido leve)で回復に向かっているという(evoluciona favorablemente)。

原因(causa)は現在調査中だが、気象条件は、極めて悪かった(muy malas condiciones meteorológica)との証言がある。

救出された63歳の運転手は、事故後のアルコール検査(prueba de alcohol)と薬物検査(〜 de drogas)で陰性(negativo)を示していて、運転には心身共に全く問題がなかった(plenas facultades físicas y psíquicas para conducir)という。

ガリシア州では、1987年に同州で37名が死亡したバス事故以来、最悪の規模となってしまった。

惨事の一報を受け、いち早くツイートしたのが、またもや、首相のペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)だった。

またもや、というのも、12月16日の記事で取り上げた水難事故でも、すぐさま、サンチェスがツイートしたことを紹介したため。

私は悲嘆に暮れている(consternado)――。このような書き出しのツイートで、サンチェスは、犠牲者家族に、心からの愛(cariño)を示し、入院中の負傷者には、早期回復を願った(deseando que los heridos se recuperen pronto)。

また、困難極まりない状況(situación tan compleja)で救出活動を続けている隊員(equipo)に対しては感謝の意(mi ageadecimiento)をツイートした。

とは言え、国内全ての死亡事故にツイートしているわけでもないみたいだから、サンチェスの琴線に触れる何かがあるのだろう。

下は21歳、上は58歳の人々が巻き込まれた惨事。家族でクリスマスの夕食を取りに実家に戻る途中だった女性や、ホームヘルパーとして仕事に向かう途中だったペルー国籍の女性。

記事にはそれぞれの犠牲者のプロフィールが載っている。

冥福を祈らずにはいられない。

写真は転落したバスの上で作業する救急隊員。車内に川の水が流れ込み、予想より車重が大きく(el peso es mayor de lo esperado)なり、クレーン(grúa)が重さに耐えられないかもしれないとのこと。

関係者は引き上げには「時間がかかる(va para largo) 」どの見方を示している。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20221225/accidente-autobus-pontevedra/2412911.shtml