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4/20 ニュースなスペイン語 Comisión de mascarillas:マスク委員会

タイトルの他にも、「Comisión mascarillas」のように「de」が抜けた表記や、「de」の代わりに「sobre」という前置詞が使われている表記などがネット上に出ている。

例の「コルド案件(el caso Koldo)」を調査するための委員会が今月1日に上院(Senado)に、そして、翌2日には下院(Congreso de Diputados)にも設置された。

この委員会の通称がタイトルにあげたものだが、16日に早速、国会で証人喚問の対象とする134人のリスト(un listado de 134 comparecientes)を公表した。

コルド案件とはコロナ渦でのマスクの契約を巡り、多額の、しかも、規則に沿わない手数料が動いた疑惑。

小欄では幾度なく扱ったテーマなので、2月23日辺りからほぼ連日、登場しているので、詳しくはそちらに譲る。

今回の証人喚問では、渦中の人物であり、疑惑のコード・ネームにもなっているコルド・ガルシア(Koldo García)を筆頭に、このガルシアを相談役(asesor)として雇っていた、元運輸大臣(exministro de Transportes)のホセ・ルイス・アバロス(José Luis Ábalos)なとが名を連ねる。

他にもビクトル・デ・アルダマ(Víctor de Aldama(3月7日の小欄を参考に))、カタルーニャ社会労働党(PSC)のサルバドール・イジャ(Salvador Illa)他、疑惑の舞台のひとつとなったバレアレス諸島州の元知事であり、現下院委員長であるフランシナ・アルメンゴル(Francina Armengol(同:3月6日))もリスト入りした。

スペイン社会労働党(PSOE)の関係者がリストアップされる中、国民党(PP)の面々の名もあり、特に目を引くのが、マドリード州知事のイサベル・ディアス・アジュソ(Isabel Díaz Ayuso)やアンダルシア州知事フアンマ・モレノ(Juanma Moreno)などの知事も喚問の対象となっている点。

黒か、白か、灰色か、はたまた、敵か味方かは、取りあえず置いておいて、マスクと僅かな繋がりがあれば、だれかれ構わず、国会に呼びつける方針。

喚問は週明け月曜日から開始する。

疑惑の中心人物であるコルドが上院で、そして、コロナ禍で厚生大臣をつとめていたイジャが下院で、それぞれ、喚問を受ける。

なお、今回の喚問から免れたのはアジュソのパートナーのアルベルト・ゴンサレス(Alberto González(同:3月14日))や国民党党首のアルベルト・ヌニェス・フェイホ(Albero Núñez Feijóo)などの面々。

また、ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)首相の妻ベゴーニャ・ゴメス(Begoña Gómez(同:3月27日))やアジュソの兄、トマス・ディアス・アジュソ(Tomás Díaz Ayuso(同:2022年2月18日))も今回は喚問からは逃れた。

さてさて、痛くもない腹を探られた国民党としては、今回の喚問リストにかなりの数の自党メンバーが入っていることに不満たらたら。

また、ボックス(Vox)は喚問リストに入れるべきと要求していた人物がはねられ、やはり、不満を抱いている。

こうした野党の反応も中々面白いので、こちらは、稿を改めて紹介しよう。

写真は裁判所(Audiencia Nacional)から出てきたコルド・ガルシア。

何を思う……。

出典
https://amp-rtve-es.cdn.ampproject.org/v/s/amp.rtve.es/noticias/20240416/lista-definitiva-comparecientes-comision-congreso-koldo-socios/16062402.shtml?amp_gsa=1&amp_js_v=a9&usqp=mq331AQIUAKwASCAAgM%3D#amp_tf=%251%24s%20%E3%82%88%E3%82%8A&aoh=17134347724064&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&ampshare=https%3A%2F%2Fwww.rtve.es%2Fnoticias%2F20240416%2Flista-definitiva-comparecientes-comision-congreso-koldo-socios%2F16062402.shtml