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10/7 ニュースなスペイン語 Cayuco:木製ボート

アンダルシア州グラナダでEUサミットが開催されていたまさに金曜日、1000人を超える移民(migrante)が、13隻の木製ボートに分かれ、カナリア諸島州の島々に着岸したという。

エル・イエロ島(El Hierro)のラ・レスティンガ埠頭(muelle de Restinga)に6隻、テネリフェ島(Tenerife)のロス・クリスティアノ港(puerto de Los Cristianos)に4隻、そして、残る3隻はグラン・カナリア島(Gran Canaria)のアルギネギン港(Arguineguín)に到着した。

移民たちはサブサハラ、すなわち、アフリカのサハラ砂漠以南の出身(de origen subsahariano)と見られ、その多くが成人男性だが、女性や未成年者もいる。

エル・イエロ島への到着人数は凄まじいものがあり、この3日間で1200人を超える移民がやってきた。

金曜日だけでも6隻の木製ボートがやってきていて、明け方(madrugada)に103人、朝の8時ごろに112人、その日の午後に164人――。こんな具合に続々と、しかも100人単位でエル・イエロ島に移民が押し寄せた。

記事にはグラン・カナリアとテネリフェの両島へ、何時に、どのくらいの移民が入港し、その内の何人が男性かなどの記述があるが、日本ではあり得ない事態に軽いめまいを覚える。

移民受入れに慣れているこれらの島々とは言え、今回はさすがに、エル・イエロ島からは援助要請(han pedido ayuda)が出された。

島にはこれだけのたくさんの移民をアテンドする人的・物的資源がない(la isla no cuenta con recursos materiales ni humanos para asistir a este número de personas)というのが理由。

また、エル・イエロ島議会(Cabildo)はまた、ここ最近の移民急増の理由を分析するために、国際レベルの関係者会議(una cumbre internacional para analizar el repunte migratorio de las últimas horas)を開催するよう求めた。

移民危機(crisis migratoria)という表現がなされて久しいが、移民を何人受入れるのか、受入れた移民をどうするのか。

EUサミットでもこの問題は取り上げられるが、ほぼ、効果なし。

同じ問題はイタリアなども抱える。

写真は今回エル・イエロ島に到着したボート。

ちなみに、移民たちが乗ってきたボート「cayuco」はカリブ海に浮かぶ島に住んでいたタイノ族の話す言語、タイノ語(taíno)由来の単語。

タイノ語からは我々日本人にも馴染みのある語が入っていて、例えば、カヌー(canoa)とかバーベキュー(barbacoa)はその代表格。

他にもハンモック(hamaca(元々は「地引き網」の意))とかハリケーン(huracán)、イグアナ(iguana)などの南国チックなものもタイノ語語源とされている。

出典

https://www.rtve.es/noticias/20231006/diez-cayucos-llegan-canarias-crisis-migratoria/2457782.shtml

読者の川上さんからご指摘を受け、一部、加筆修正しました。ありがとうございます(10/9)。