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6/10 ニュースなスペイン語 San Fermín(2):サン・フェルミン(2)

2016年の集団暴行事件(violancia grupal)、通称「ラ・マナダ(La Manada(「動物の群れ」の意))」以降、イヤな雰囲気をまとってしまったサン・フェルミン祭に変革が訪れつつある。

祭りの開催地であるナバラ州が、この度、「ナバラ州は祭りの場。暴行者どもは来るな(Navarra es fiesta. Stop agresores)」というスローガンの下、性的暴行者のいない祭を取り戻すため(reivindicar unas fiestas libres de agresiones sexistas)のキャンペーンを繰り広げている。

キャンペーンにはサッカー選手などの著名人らが参加し、若者たちにクリーンなサン・フェルミンを呼びかけている――。

こんな内容を昨日の記事で紹介した。

今回のキャンペーンは、暴行事件では加害者になることの多い男性らが、女性たちの恐怖を感じることなく祭りを楽しむ権利(Derecho de las mujeres a disfrutar libremente)を守るべく、声を上げている(alzan la voz)のが特徴的。 

また、ナバラ州のパンプローナ以外の自治体も次々とこのキャンペーンに乗っかるみたいだ(Cada municipio podrá adherirse a la campaña)。

州をあげての暴行撲滅運動。

ナバラ州は年末を目処に、暴行事件の被害女性たちに、24時間365日(las 24 horas, los 365 días del año)対応する(atenderá)センターを州全域で開設する。

暴行を受けた時期は問わず、最近(reciente)のものでも、過去(en el pasado)のものでも受け付ける。

また、法的な告訴(denincias)をしていなくても良く、ひとりひとりの被害女性らの要求、時間、必要性(las demandas, tiempos y necesidades de cada mujer)に対応できるようにする。

キャンペーンの展開と総合対応センター(Centro de Atención Integral)の開設によって、ナバラ州とサン・フェルミンは変われるのか。

7月6日〜14日の祭りの開催中、対応センターでは閑古鳥が鳴き、不本意なボディタッチ(tocamientos no deseados)などの被害報告がなければ良い。

写真はキャンペーン写真。

ちなみに、スペイン語の隣りに書いてあるのは「Nafarroa jaia da」はバスク語。意味は「ナバラ州は祭りの場」でスペイン語と一緒。でも、「jaia」が「祭り」、「da」が「〜である」なので、語順はスペイン語とは違う。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20230606/san-fermin-2023-campana-contra-agresiones-sexistas/2448609.shtml