見出し画像

3/9 ニュースなスペイン語 Paridad total:完全同数

恩赦法(ley de amnistía)について書こうと思ってたのだが、面白い記事があったので、今回はそちらを紹介しよう。

昨日は国際女性デー(Día Internacional de la Mujer)だった。

メディアでは、「3月(marzo)」の頭文字と「8日」を取って、「8M」と表記され、スペイン国内では、男女平権(igualdad)を求め、多くの女性団体がデモ(manifestación)を行なった。

そんな文脈を頭に置いて……。

今年開催されるパリオリンピック(París 2024)は参加選手の男女比が完全に同じになると国際オリンピック委員会(IOC;COI)が発表した。

発表によると、男女ともに5250人が参加する予定。

これを記事では「完全同数」と呼んでいる。

少なくとも、小生が普段接するニュース媒体ではこの種の話題は聞かないが、実は、スペインのメディアではよく取り上げられる。

小欄では、4年前の東京オリンピックで、女性の参加率(participación femenina)が全体の48.8%(実数では5386人)で、近代オリンピック史上最高となったという話題をかつて紹介した(2021年7月24日)。

今回のパリオリンピックではこの割合をさらに更新し、男女ともに50%の参加率になると見込まれているという。

我々は、オリンピックとスポーツ全般の女性たちの歴史の中で、もっとも重要な瞬間に立ち会おうとしている(Estamos a punto de celebrar uno de los momentos más importantes en la historia de las mujeres en los Juegos Olímpicos y en el deporte en general)

とは国際オリンピック委員会委員長のトーマス・バッハ(Thomas Bach)の弁。

1900年に開催されたパリオリンピックでは、女性の参加率はわずか2.2%だったというから、長い、長い年月をかけてで、女性たちの躍進が徐々に目立ってきたということ。

ところで、スペインの女性アスリートと言えば、サンドラ・サンチェス(Sandra Sánchez)は、空手の型部門(modalidad de katas(写真))で世界ランキング1位(la mejor karateca mundial)を真っ先に思い出す。

ひそかに応援している。

今年のオリンピックの女性たちの活躍が楽しみ。

写真はパリオリンピックのコラージュ画像のひとつ。

出典
https://www.rtve.es/deportes/20240307/juegos-olimpicos-paris-2024-paridad/16003513.shtml