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3/7 ニュースなスペイン語 Víctor de Aldama:ビクトル・デ・アルダマ

コルド案件(caso Koldo)の最重要人物と目される人物である。

デ・アルダマ(写真)の名は、実は、疑惑の初期からいろいろな場で報じられていたのだが、いかんせん、話があちらこちらに飛んで、どうも、小生も全貌がつかめず、とりあえず、手付かず状態だった、

少しずつ分かったところからメモしてゆくことにする。

舞台は、昨日までのバレアレス諸島州から、ガラッと、カスティーリャ・イ・レオン州に移る。

デ・アルダマ(写真)は同州のサッカーチーム「サモラサッカークラブ(Zamora F. C.)」のオーナー(propietario)兼会長(presidente)を務め、裁判所の調書(sumario)では、ホセ・ルイス・アバロス(José Luis Ábalos)が大臣だった当時、「運輸省から特別な計らいを受けていた(tenía un pase especial en el Ministerio de Transportes)」と認定された人物でもある。

コロナ禍真っ只中の2020年、デ・アルダマは、運輸省、厚生省(Sanidad)、バレアレス諸島州、カナリア諸島州によって執り行われたマスクの契約をめぐる全ての入札(adjudicación)を、ソルシオネス・デ・ヘスティオン(Soluciones de Gestión)という渦中の企業に落札させた疑いが持たれている。

落札価格の総額が5400万ユーロ(約87億9000万円)というから、あまりの額にめまいを覚える。

で、この落札は偶然ではなく、運輸省での「特別待遇(cierta prevalencia)」を意のままにしていたデ・アルダマが、同社に落札されるように(los contratos acabaran siendo adjudicados a Soluciones de Gestión)、なんらかの影響(habría influido)を与えたと見るのが自然だ。

デ・アルダマはポルトガルに7つもの会社(sociedad)を作っていて、裁判所は、契約落札を巡る手数料をスペイン国外に持ち出すためだった(presuntamente para intentar sacar de España los beneficios que habría obtenido de los contratos)と見ている。

手数料だけでも670万ユーロ(約10億円)がデ・アルダマに入ったとされる。

しかし、まぁ、悪銭は身に付かないのが世の常。

結局、デ・アルダマが作った口座は凍結され(bloqueados)、手にした不動産やらフェラーリやらの高級車は差し押さえられることになりそう(embargados)。

まだまだ、全容解明には程遠い。

写真はデ・アルダマ。

出典
https://amp-ondacero-es.cdn.ampproject.org/v/s/amp.ondacero.es/noticias/espana/quien-victor-aldama-conseguidor-trama-koldo-que-fraguo-negocio-mascarillas_2024030565e6f43cdac8310001f32cb9.html?amp_gsa=1&amp_js_v=a9&usqp=mq331AQIUAKwASCAAgM%3D#amp_tf=%251%24s%20%E3%82%88%E3%82%8A&aoh=17097152530490&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&ampshare=https%3A%2F%2Fwww.ondacero.es%2Fnoticias%2Fespana%2Fquien-victor-aldama-conseguidor-trama-koldo-que-fraguo-negocio-mascarillas_2024030565e6f43cdac8310001f32cb9.html など