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9/14 ニュースなスペイン語 Gran acto:偉大なアクション

国民党(PP)の幹事長(secretaria general)、クカ・ガマラ(Cuca Gamarra(写真))は来週末24日に予定されている「恩赦法(ley de amnistía)」への反対のデモ(manifestación)に触れ、市民の「偉大なアクション」と評した。

小欄でも何回か紹介したが、今月末に予定されている首相選挙は、スペイン社会労働党(PSOE)党首ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)と国民党党首アルベルト・ヌニェス・フェイホ(Alberto Núñez Feijóo)の一騎打ちになる見込み。

しかし、両候補とも、首相就任(investidura)のために必要とされている、下院(Congreso de Diputados)での支持票を取り付けていない。

そんな中、注目されているのが、カタルーニャ州の政党ジュンツ(Junts)の動向だ。詳しくは7日の小欄でも触れた。以外、重複するところがあるけど、ご勘弁。

ジュンツの支持を取り付けることができれば、両候補とも首相の座がぐっと近くなる。

しかし、先ごろ、ジュンツ党首カルラス・プッチダモン(Carles Puigdemont)が支持と引き換えに出してきた条件がなかなか大胆。

その条件の内のひとつが、プッチダモンをはじめとする、2017年に独立の是非を問う国民投票(referéndum)を違法に実施し、起訴されている政治家たちの恩赦(amnistía)だった。

プッチダモンはサンチェスともフェイホとも交渉(pacto;negociación)の余地を残す。

両候補がどのような反応を示すかは分からないが、サンチェスは恩赦に前向き。一方、国民党の首脳陣らは恩赦にはかなり否定的(もっとも、フェイホは、首相の座がかかってるから、ジュンツの要求を無碍にはできないところだが、デモには参加するらしい)。

そんな中、首相候補者たちをよそに場外乱闘気味。

先日、元首相ホセ・マリア・アスナル(José María Aznar)はジュンツの要求に対して、確固たる決意をもって立ち向かえ(plantar cara con toda la determinación)、そして、恩赦など、もういい加減にしろ(Basta ya)と国民党の重鎮らしく、呼びかけた。

すると、スペイン社会労働党の中堅であり、現臨時政府の報道官、イサベル・ロドリゲス(Isabel Rodríguez)はアスナルのこの発言を「クーデターの呼びかけた(llamamiento golpista)」と批判。そして、「(アスナルは)お次は武力蜂起でも呼びかけるつもり?(Qué sería lo siguiente, un alzamiento)」と追い打ちをかけたものだから、もう、大変。

親分を批判されたガマラは、ロドリゲスに発言の撤回(desdecirse de sus palabras)を求め、党からはこの上なく重大(tremendamente grave)として、謝罪(se disculpe)要求まで上がる始末。

首相戦に向けて、首相候補たちも、そして、援護射撃する各政党も、段々、ボルテージが上がってきた。

写真はガマラ。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20230913/pp-acto-contra-amnistia-septiembre/2455838.shtml