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ヨーグルトのすゝめ

 ある日の健生病院健診科でのことである。
 診察を終えた妙齢の女性から突然「コロコロした便が続くのですが…」と尋ねられた。よほど困っていたのだろう。

 かつて老健施設長だったころ介護職員に繰り返した『快便談義』を披露する。
「健康な人の便はバナナ状で、その7~8割が水分です。固形分の3分の1が腸内細菌で、残りは(消化管で吸収されなかった)食べカスや(古くなって腸粘膜から脱落した)細胞などです。だから、便の状態を見れば腸内細菌バランスも分かります。いい便を出すには腸内細菌叢を整える、ということです。自分の腸内環境にあった無糖ヨーグルトを食べてみてはいかがですか?」

 月曜の昼過ぎに生協の宅配が来る。
 そのなかには、牛乳の1Lパックが2個入っている。これでヨーグルトを作るのは私の役目だ。
 それぞれ開封して、1~2センチ分くらいの牛乳をコップにとり、妻に飲ませる。
 量の減ったパックに、前の週に作ったヨーグルトを十分に加え、開封したままをペーパータオルで覆い輪ゴムで止める。
 これを室温で1~2日ほど置けば自家製ヨーグルトの完成。あとは冷蔵庫に保存し、毎日の昼食に添える。
「ヨーグルトはスローカロリーの代表で免疫力の向上もなす」医師脳。

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