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イヤホンの低音がズンズーンになった

大きい部屋にお気に入りのスピーカー置いて、レコードプレイヤーを真空管アンプにつないで、大きな音でジャズをめいっぱい聴く。
外は雪降りだが、リタイアした身の至福なひと時だ。
おかあちゃんがテレビを見ている炬燵に入り、CDプレイヤーにイヤホンをつなぎ、シンフォニーを聴くのも良い。
深夜スマホにイヤホンを差し込んで、ギターソロを聴く。
これも、楽しみの一つだ。
今までは、iPhoneの付属品イヤホンと、いつ買ったか忘れたボロボロのヘッドホンで聴いていた。
聴いているうちに、雄大なシンフォニーが小ホール程度にしか感じない。
ギターソロも、ずいぶん離れて演奏しているようだ。
聴く時間が長くなると、気になってきてしょうがない。
付属品のイヤホンを疑って、買い替えてみることにした。
高齢化で高音は聴こえないし、さらにキーンという耳鳴りがじゃまだ。
ベースの低音から人の声まで聴こえればいい。
グルグルと探すと、こんなにたくさんの種類があるとは、なんてこった。
かなり前に、ソニーのプロ用高級ヘッドホーンを試したことがあるが、正直値段に比例した感動はなかった。好きな低音が聴こえないかわりに、全部の音がきれいに聴こえた。そういうヘッドホンなそうだ。
ベースとチェロとギターが大好きじいさんには、なにか物足りなかった。
もちろん耳が悪いのは承知だ。これから良くなるわけがない。
低音が出るイヤホンで、安くて評判が良いのは、ソニーのXB55だというので、ソニーブランドを信じて、レジに進んでポチっと購入した。
さすがにイヤホンは試聴できないよね。
届いた。聴いた。
お~オ~OH~良いではないかい。ズンズーン効いてくるねえ。
今までのイヤホンはなんだったのか。それともXB55が良いのか。両方なのか、相性なのかはわからないが、この値段でこの音なら納得の五つ星。
それから数年、なにやら低音が物足りない気がする。
あのズンズーン低音が届かなくなった。
見てみると、左のイヤーピースは紛失して、適当なものを入れてあるし、右側はユルユルですぐ外れる。原因はこれだな。
空箱を探して中を見たら、替えのイヤーピースが入っているではないか。
説明書にも隙間が無いようにつけろと書いてある。
さっそくイヤーピースを替えて、お気に入りの曲を聴いてみた。
お~オ~OH~が蘇るじゃないか。
ベースのズンズーンが帰ってきてくれた。
JBLのばかでかいスピーカーもいいけれど、何百分の一の価格でも味わうことができるイヤホンはすごい。レコードの再現性も良い感じだ。
あらためてイヤホンの良さを再認識した次第です。
物は値段じゃない、相性なのだと、貧乏じいさんの常套句。
因みに、ソニーではイヤホンではなく、イヤーレシーバーと呼ぶそうだ。

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