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夢がない時に読む本 こどもマガジン 小学中学高校生

小さな頃から夢が決まっている人、反対になかなか決まらない人、それぞれいらっしゃると思いますが、いつの時代もそんなものです。両者の割合は分かりませんが、「夢のない人」は、決して珍しくはないので、恐れる必要はありません。

「近頃の若いもんは・・・」みたいな話で、私も言われていましたし、私の親も言われていたでしょうし、将来あなたの子の世代に対して「まったく、若いもんは・・・」とぼやいているかもしれません。

ただ「夢がないこと」に対して、不安を感じたり、モヤモヤした気分になるのは「とても良いこと」です。なぜなら、もしそう言った「焦り」の感覚がない場合、今のまま成長せず大人になってしまい、死んだような顔でスマホを握りながら脳をほとんど使わず、親指だけ元気に動いている人生、というふうになってしまいます。

そういった親指人生を避けるため、どうやって夢を見つければ良いでしょうか。

修学旅行の思い出

私も、じつは夢のない子供の側でありました。

大人になってしばらくしたある日、お家で、修学旅行のことを思い出していました。理由は確かテレビ番組で、京都の名所を特集していて、その画面を眺めながら、「ああ、何にも分かってなかったんだ」と感じました。

何にも、とは、当時ただなんとなく有名な金閣寺や清水寺に行っただけ、という浅い印象しかないのです。大人になった今、もし京都に行ったとしたら、もっと深い旅行ができるだろうとも思いました。

昔と今で何が違うのでしょうか。2つあります。

一つは、興味です。

皆さんの周りにいらっしゃるかも知れませんが、例えば鉄道オタクの人であれば、電車が通るたびに特別な思いを感じているはずです。車体の色の違い、モーター音の違い、各駅停車と特急の違い、など1台の電車からさまざまな情報を得ているでしょう。一方で興味がない人からすると、「電車が通った」「音がやかましい」「速い」くらいのものでしょう。

このことからわかるように、興味を持っていなければ、例え同じものを見ていても、得る情報はゼロと言って良いでしょう。私の修学旅行が、まさにそうであったように。

知識

昔と今の違い、2つ目の話としては、知識の違いです。

先ほどの電車の例と重なりますが、「事前に知識を持っていれば、感じるものが違ってくる」わけです。

ドンピシャの知識でなくとも役にたつ場合はあります。電車の知識は、電車のためにしか役立たないように思えますが、そうとも限りないのです。

例えば、直接そのことを習っていないのに、公衆電話の使い方(受話器を持ち上げ、「耳に当てて、ここにしゃべるのかな?」)をなんとなく理解したり、エレベーターに初めて乗る人でも「このボタンを押すのかな?」といったことが、なぜか分かる、みたいな感覚です。

そのためには、本を読む、あるいは大学まで行くなどしておくと、興味のあること、本当の夢(人に押し付けられていないもの)を見つけやすくなるでしょう。

お金と仕事

無事に夢を見つけられたあなた。でも、もしかするとお金のことで、あなたの考えにブレが生じるかもしれません。やりたいことが例えばお金が儲からないことだったとしたら、「夢を追いかけるのは現実的ではない。やめておこう」、という結論を出すことになるかもしれません。

しかしその前に、仕事というものに関して、誤解がある人は多いです。

私は今、この記事を仕事として書いています。

「無料なのに仕事?」と、あなたは思ったかもしれませんけど、仕事以外に他の表現が見当たりません。

趣味との違い

仕事を知るためには、反対の趣味を知ることでわかりやすくなります。

趣味を一言で表せますか?

「お金をもらわないことが趣味」、と思う人は多そうですがそれは違います。趣味は、「自分の役にしか立たないこと」であり、ゴルフや釣り、マラソンなど、基本的に自分以外の役に立たないことを言います。

だから趣味は悪者、意味がないという話ではありません。

むしろ、夢を持てない人ほど、趣味はたくさんやった方が良いです。なぜなら、もし好きな趣味に出会った時、これが私の好きなもの、つまりは「熱中」という感覚であり、そういった感覚の「仕事」を見つけられたら楽しい人生が待っています。

そして仕事とは、趣味の反対ですから、人の役に立つこと。つまり、私のこれは無料でも100%仕事、と言うわけです。

私もなんでも無料というわけではなく、基本は、「みんなで共有できるものは無料」、「個別に相談が必要(他の人に知られたくない)ならば有料」という感じに思っています。この記事は共有できるという点で無料の条件を満たしますが、そもそもまだちいさなあなた向けですので、いずれにしても無料です。

お金の問題

人生においてどうしても、お金の問題は付きまとうことが多いでしょう。好きな仕事をして生活はできるのか、についてです。

もちろん、好きな仕事がそのままお金になるケースは多々あると思いますので、それほど心配する必要はないです。例えば、髪を切ってあげることが好きならば、美容師という道があり、資本主義の世の中において決して、「タダで切ってくれよ、ケチだなあ」などという人はいないでしょう。

しかし、お金稼ぎを「仕事選びの基準」とすると、夢は消えてしまうでしょう。

仕事の選び方の基本は、「お金をもらわなくてもやりたいレベル」のものを見つけられたら、すごく幸せなことだと思います。

スーパーボランティア

若い人でも、知っているかどうか、尾畠春夫さんというボランティア熱のすごいおじいちゃんがいます。

どれくらいすごいかと言いますと、65歳になった瞬間、仕事をやめて、ボランティア活動することに決めていたそうです。なぜ65歳かといえば、年金というものをもらって生きられるとして、残りすべての時間をボランティアに注ぎ込む、ということです。年金といっても月に5万5000円ほどとのことで、やばすぎますよね。

それでは、尾畠さんの行為は、仕事か趣味か、と問われたら、(相手からお金をもらっていなくとも)立派な仕事であると、あなたも思えるでしょう。

現実的には、あなたはまだ年金生活者ではないですから、同じことをしたくとも無理でしょう。ただ、考え方として、お金はお金、仕事は仕事、別なのだということだけ覚えておくと良いのかもしれません。

名言

かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め(尾畠春夫)

終わりに

世の中の、一発当てた有名起業家、インフルエンサーなどは金の亡者が多いため、今日の話は彼らにバカにされると思います。「現実を見ろ!」と言われると思いますので、こっそり心に秘めておくくらいがちょうど良いでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

お金と自分の名誉にならないことを芸能人やインフルエンサーは拡散してくれないので、あなたがたどり着いてくれたことに感謝です。

またどこかで会いましょう。

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