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コンクリ面に床を敷く【仕上げ編】

【スタジオリノベ日記22】時間堂 黒澤世莉です。今日も次回公演ワークショップオーディションのため、午後から作業となりました。我ながらよくやるなーと思っているのですが、リノベーション、疲れます。なので、明日は休みにしたいので、今日一気に仕上げちまおう、という魂胆でした。

5月某日

本日の作業は、リノベーション第一期工事のラスト、床施工の床面仕上げです。本来ならば捨て貼りしたコンパネの上に床板をはるのですが、お金がないからあきらめました。コンパネにステインという塗料を塗って仕上げようという魂胆です。

ちなみにこのやり方は、NPO法人good!の佐藤吉行さんが、事務所の床をこれで作っていたのを参考にしました。吉行さんとは北区王子で「狐の木」というバーをやっていた頃からの付き合いなんですが、長くなるので割愛。good!はワークキャンプなんかやってて楽しそうなので、のぞいてみてください。

NPO法人good!
http://www.good.or.jp/

まずはそのための資材をホームセンターにて買い出し。

鈴木浩司おすすめだったこのヤスリは高すぎて、いくつか買ったら電動サンダーが買えそうです。プロデューサーにどんな誹りを受けるか分かりません。

これを買いました。全部で1,000円以下。これなら大目玉を食わずに済みそうです。

吉行さんのアドバイスに従って、コテバケも購入。こ、こんなのが結構するのね。でも、床面の仕上げは演劇空間の魅力に直結します。ここは清水の舞台から飛び降りる覚悟で、4個購入。

スタジオに入って、今日の朝礼、てか昼礼をして、作業の確認。まず残作業の床パネル作成、おもに床コンセント部分ですね、をやって、それから床の仕上げに入ります。

作業中、さっそく断熱材を踏み抜く松井美宣、本日の作業の先行きが思いやられますね。誰も怪我だけはしませんように。

今日のメンバーは、劇団員、菅野貴夫、松井美宣、ちょこっと大森晴香も顔を出しました。お手伝いは、木内なおみさん、原田紀行さん、小高さん、植竹さん。ありがとうございます。

ひたすらやする、木内さん(左)と原田さん。

床仕上げの手順は、

1)#120番手でヤスリがけ
2)掃除
3)ステイン塗り一度目
4)乾燥待ち、この間に事務所やキッチンのペンキ塗り、壁紙はがし
5)#240番手でヤスリがけ
6)ステイン塗り二度目

となります。ホントは最初のヤスリは#180、仕上げ前は#300が適当だよって書いてあったんですが、近所のケーヨーデイツーには近いものがこれしか無くてですね。たぶん、大丈夫でしょう。

貴夫(左)、小高さん(中)がひたすらやする中、床材を切り出す美宣。最初のヤスリは、コンパネの継ぎ目とビス穴を中心にかけ、最後に板面をならします。浮いている場所をビスで補強しつつ、平行して作業していきます。

で、ひと通り終わったところで掃除。木くずを綺麗にして、いよいよ塗装です。

こんなに木くずが出ます。集じん機は本当に便利。家庭用掃除機だったら壊れちゃっただろうなあ。

スタジオの床面を仕上げてくださるのはこの方。こちらも吉行さんの事務所で使ったものをそのまま使うことにしました。先人の成功例に習います。

フレッシュアクアFクリアーさん。歯磨き粉っぽい名前ですが、水性の木材仕上げ剤です。2年たったgood!事務所でもキレイさを保っていて、醤油なんかをこぼしても拭き掃除で解決しているとのこと。クリアとつや消しで迷ったのですが、クリアにしてみました。

こんな感じでモリモリ塗っていきます。ここが正念場、丁寧に丁寧に。と言ってるそばからムラをつくるひともいて、まあ、人には得手不得手がります。疲れがピークに来ている劇団員もいますしね、フォローしあっていきましょう。しかしそんな時だからこそ、お手伝いに来て下さる皆様は心強いです。

一方その頃、キッチンでは。

小高さんが謎の左官屋ばりの姿勢で、キレイに仕上げてくれています。「漆喰風に仕上げてみました」プロですか。いいえ、某社西日本エリアマネージャーです。

事務所スペースは壁紙はがしがじゃんじゃん進んでいました。植竹さん(左)と原田さんは、丁寧な仕事でほんとうにキレイに仕上がっていきます。

みなさん、待ちの姿勢じゃなくて、自ら進んで出来ることを探して、かつこちらの見込みより全然上質の結果を出してくださいます。なんということでしょう。私なんかは場合によっては、指示待ちでボケーッとしてしまうこともあります。そういうことは全然ありませんでした。

自分たちもかくありたいものです。

そうこうしているうちに一度塗りが終わり、外で看板に電気をつけてみたり。一息入れてみたり。

乾いた頃合いで、細かい紙ヤスリでケバを取った後、ふたたび掃除をして、

二度目のステイン塗り作業。一度目にもまして丁寧に。ぽってり塗っていきます。

小高棟梁の仕事も一段落し。





さて、本日の作業の結果は、





床がツヤツヤになりました。

実は一晩乾かしてみないと仕上がりがわからないのですが、たぶん、うまくいったと思います。

さて、これにてリノベーション第一期工事はけが人もなく無事に完了しました。みなさま応援ありがとうございました。

実は電気工事だったり、整理整頓、外看板、イス問題、トイレ問題など、課題は山積みなのですが、「ひとまず稽古やワークショップができる状態」にはなったので、集中してリノベーションを行うのはここで切り上げます。

というわけで、来週からは週2くらいのペースで、リノベに至る部分や、追加工事を書いていければと思います。

乞うご期待。

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