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たくさんのひとを巻き込むことについて

【スタジオリノベ日記17】時間堂 黒澤世莉です。プロデューサー大森晴香による連載もはじまりました。時間堂がなんでいきなり法人化しようとしているのか、赤裸々に書いています。どうぞお読み下さい。

劇団を会社にする理由~きっかけ編~【時間堂 会社になる02】
https://note.mu/jikando/n/n71efddcdb8bf

5月某日

新兵器「細かいところを塗るよ軍団」です。このちっさいローラーは、普通の大きさのローラーより高かったりします。小さいから安いとかではなく、大量生産できるもののほうが安くなるのね、という資本主義のルールを見せつけられました。小さい刷毛はいままで使っていたものとサイズは同じですが、値段が5倍します。その分丈夫で長持ちし、作業効率もアップするようなので、投資分の働きはしてくれました。作業の道具にどれくらいの費用対効果があるのかっていうのは、なかなか分からないものですね。使ってみて学ぶしかないです。

今日も今日とて「白く塗りつぶせ」作業です。大まかな部分は終わっているのですが、細かい隙間をちびちびつぶしていく作業はなかなか終わりません。この日は午前中が時間堂次回公演のワークショップオーディションだったので、午後からの作業と相成りました。天気晴朗なれど風の強い日でした。

前列左から、建築家中上俊介さん、時間堂「森の別の場所」出演者の原田紀行さん、格闘家の小高震さん、時間堂の松井美宣、菅野貴夫、通算五度目のお手伝い、植竹さんです。

中上さんは忙しい中を塗って、プロの視点からアドバイスを下さいました。

この画像だとよく分からないかもしれませんが、左の白い塗り部分にムラがあります。液ダレしてますね。「こういうのがキレイに仕上がるとグッと空間がしまるので、丁寧にやったほうがいいですよ」とか「養生テープよりマスキングテープで切ったほうが、綺麗に塗り分けられますよ」とか。もっと空間を活かすアイディアも頂いたのですが、それはおいおい。

小高さんは貴夫が10分で音を上げる、伸ばし棒での塗装作業を延々こなすナイスガイです。「杖術の訓練になりますねえ、ははは」だそうです。戦いたくありませんね。今年はバンコクの演武会に招聘されているそうです。みんなで応援しましょう。

左がナイスガイロックンローラー原田紀行さん。意外と几帳面で、ペイントイットブラックしていただきました。白で。右はリノベお手伝い最多出場、衣笠選手や金本選手のような存在になりつつある植竹さん。いつもどおり安定の丁寧さで、きれいに仕上げていただきました。

貴夫の股間越しで申し訳ないのですが、イケメン岩尾翔太郎さんも駆けつけてくださいました。背が高いので高所作業はお手のものですね。ありがとうございました。

日々たくさんの方に助けて頂いています。みなさま手弁当で助けてくださってます。ほんとうにありがたいなと思っていますし、ご恩をきちんと、作品づくりや、よい場所にすることでお返ししていかないといけないな、と思います。

私が特にありがたいなと思うのは、みなさん楽しんで帰ってくださることです。おかしな話ですが、場合によってはバイト代をもらってやる作業なわけです。それはわざわざ手伝ってくださるのは、もちろん私たちを応援してくださるからなんですけど、本質的に「すげー嫌なこと」だったら出来ないだろうと思うんですよね。この「スタジオをつくるという悪巧み」に加担することを楽しんでいただければ幸いです。

ほんとは嫌だったらあとでこっそり教えてね。。。

とはいえ、何事も楽しんでやるに勝る能率アップはないわけで、リノベーション現場、和気あいあいと進んでおります。たくさんの人に関わって頂いて、みなさんに自分の空間として親しんでいただけることを願っています。

明日は塗り残しの仕上げと清掃。明後日はいよいよ、スタジオの心臓部分、床施工に入ります。ちなみに私は結局、床作りに必要な資材の手配を終わらせられていません。はたして明日までに手配を終え、明後日の施工に間に合わせられるのでしょうか。乞うご期待。

5/12月曜日8:30~17:00、床施工のお手伝い大募集中です。プロの大工さんの業を間近で見るチャンスですよ。

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