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コンクリ面に床を敷く【実践編】

【スタジオリノベ日記19】時間堂 黒澤世莉です。いよいよ大工、及川さんの登場と、今回のリノベーションのクライマックスである床作りに突入します。が、お気をつけ下さい。決して真似しないで下さい。いや、自力リノベーション自体は真似して頂いてぜんぜん歓迎なのですが、工事や工具の扱いには、プロの監修が絶対に必要だと思います。私たちも日々「安全第一」を確認しながら作業しています。ケガをするのはつまらないし、強度を保てないと誰かにケガをさせる空間になってしまうかもしれません。というわけで「いつもニコニコ安全リノベーション」レッツゴー。

8:30
集合。及川さんはじめ、みんな集合。ゆるゆると準備。

これが秘密兵器「レーザー墨出し器」です。何をしているのかというと、コンクリートの床面が凸凹なので、そのまま木材を敷くと凸凹な床になってしまう。ので、まず正確な水平をとって、それを基準に木材を敷きましょう、という作業です。集中を要する作業で、私たちはお役に立てません。そこで、

作業スペースを作るために隣の公園にソファーを日干しに出したり、

看板のカッティングシートを、カッターを使ってペリペリはがしたりしました。高所作業をするときはお気をつけ下さい。

左の脚立に登っているのはお手伝いの印宮さん、下で支えているのはお馴染みみささん。今日もありがとうございます。この他本日は、

青野さん(右)と、「テヘランでロリータを読む」に出演してくださった渡邊りょうさんが駆けつけてくれました。ありがとうございます。ちなみにこの二人、来て頂いてしばらくはやることがあんまりなく、こんな感じでした。話を巻き戻して、

10:00

木材と断熱材が到着しました。今日の最初の大仕事。「入らないんじゃないかしら」と危惧していた4メートルの木材っていうのは、

こんなのです。高いですね。看板より高い。

無事に全部入りましたー。モデル : 阿波屋鮎美(時間堂)

「これはいい材ですね」と、及川さんも太鼓判。印宮さんも「ホームセンターの木材なんか反っちゃってますもんね」と同意。N木材さん、ありがとうございます。ホームセンターよりは割高ですが、近所の材木店にお願いしたほうが、長く使う場合はなにかと安心です。

そうこうしているうちに及川さん、マルノコでなにやら作り出しましたよ。

これはクサビです。

床の構造は、上から順に

1)床板
2)捨て板 (コンパネ)
3)根太+断熱材 (垂木)
4)大引 (垂木)
5)コンクリート

となっています。この内今回のリノベーションでは1)は省きます。予算がないから。クサビは、大引とコンクリートに噛ませて、先ほどとった墨出しの水平にあわせるんですね。まずこれを300個作る作業が大変そうでした。危険なので絶対に真似しないでね。

そうこうしているうちに、3つの外看板のカッティングシートが無事に剥がし終えました。これからどんな看板にしようかしら。予算がないという理由でこのままかもしれません。アイディア募集です。個人的には旗とか、いいと思うんです。

どんどん大活躍し、大引きを固定する及川さんを尻目に、

なんとなく手持ち無沙汰な私たち。後半は大活躍しますよー。

12:00
おひるごはん。青空スナック時間堂です。

13:00
おひるの前後に及川さんと打合せて、鮎美とりょうさんでキッチンの掃除、貴夫、美宣、印宮さん、青野さんで、大引施工にかかりました。

なんだかよく分からない物体と化した五徳を、ピカピカにするりょうさん。

外枠に大引を、添え木をあてながら真っ直ぐ繋いでいきます。

レーザーで水平を出して、長い棒を定規にして、その定規にあうように、クサビで高さをだしていきます。この作業は文章では伝わりにくいですね、とても繊細な作業です。

入れたクサビをネダボンドで固定し、ドリルで大引とコンクリートに穴を開けます。そこに70mmのコンクリートビスを、インパクトドライバーで打ち込んでいきます。本当は75mmが良かったのですが、予算の都合で短くなってしまいました。

さて、今日の作業の結果は、

こんな感じです。大引の固定作業と、根太はりが明日の仕事です。みなさん今日もありがとうございまいました。

【懺悔】

今日私は、ビットをひとつダメにし、ドリルを折り、さんざんでした。本当に技術が下手でご迷惑をおかけします。こんな私でも、みんなの助けのお陰で、なんとかここまできました。感謝するとともに、読者のあなたに言いたい。あなたが技術が1でも、仲間がいれば自力でリノベーションが出来ます。勇気を持って下さい。

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