施設スタッフの方から感じた本当の強さ

認知症の父をグループホームに入所させて2か月以上が経過したが、
入所準備のために生活用具一式を搬入しに母と当該施設を訪れた時に印象深いことがあった。

生活用具の搬入を終えた帰り際、施設スタッフの方達と話しをしたが、その中で母が、

「夫は男性職員の方には人当りがきつく、「バカ」と言ってしまうので申し訳ありませんがよろしくお願いします。」

と申したことに対し、

一人の男性スタッフの方が笑顔で、

「それは自分に関しては当たっていることなので大丈夫ですよ!」

と明るく応えてくれたのだ。

自分の親を施設に預けるのは一つの決断であり、そこには色んな葛藤があったわけだが、この一言で救われた気持ちになった。

こんな素敵な返しをしてくれる方がいる施設なら安心して父をお願いできそうだと嬉しくなり、未だに印象深いシーンとして記憶に残っている。

介護の現場は本当に大変だと思う。

そもそも身内が心身共に限界になったから施設に預ける訳であるが、そんな大きな負担を代行してくれる施設があることに本当に感謝である。

私なら、そのような大変な仕事をしながら、あのような素敵なジョークを言えるほどの心の余裕を持てるだろうか?

本当の強さというのはそういう所に現れるものかもしれない。

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