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幸せのスイッチ

新しい年を迎え、ミサキは小さな神社に初詣にやってきていた。
ミサキは心に不安を抱え、幸せになりたいという強い願いを抱えていた。

神社の境内で、ミサキは目を閉じて、神様に向かって手を合わせ、お願いをした。

すると、なんだか妙な感覚に包まれ、目を開けると、周りは真っ白な空間に、自分だけがポツンと立っていた。

そして、目の前に、なんと神様がいた。

神様は優しい声でミサキに語り始めた。
「幸せになりたいなら、今を幸せと感じることから始めなさい。
さぁ、言葉にしてみなさい。
『私はいま幸せです』 と。」

ミサキは神様の言葉に戸惑いながらも、真剣な表情で言った。
「でも、私は幸せではないから、こうしてお願いに来ているんです…」

神様は手を差し伸べ、微笑みながら語りかけた。
「娘よ、幸せは今ここにある。
未来や過去ではなく、目の前に広がる小さな幸せを感じることが重要なのだよ。
試しに言ってみなさい。
お主の言葉が、現実を創造しているのだから。」

ミサキは神様の言葉に従い、ゆっくりと口を開いた。
 「私は いま 幸せです。」

その瞬間、どこかでカチッとスイッチが切り替わった気がした。
ミサキの心に穏やかな光が差し込んできた。

神様は微笑みながら、言った。
「良い心掛けだ。幸せはそんな些細な素直さ、小さな瞬間から生まれるのだよ。」

神様は、ミサキの心に希望の芽を植えてくれたのでした。

ミサキは心が軽くなり、神社を出るときには不安が和らいでいる事に気がついた。

それ以来、彼女は日常の小さな幸せに目を向け、感謝の気持ちを忘れずに過ごすようになった。

これまで、未来の心配や不安ばかりを見ていた彼女だったが、
神様の言葉を素直に口にした時から、目の前にある小さな幸せを感じる事があたり前の事になった。

神様の教えが、彼女の人生にあたたかな光をもたらしたのでした。

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