今シーズン（9月〜）に入って、息子の習い事が雪だるま式に増えた。学校が提供する無料の放課後の体操クラブを加えると、週末も含めて週５日で何らかアクティビティの予定が入っている。まぁ、忙しない。

全てのアクティビティは、親の送迎が（距離的に＆年齢的に）必須である。送迎、そして習い事が終わるまでの待機時間を考えると、主に送迎を担当することになる私としては習い事が増えるのは正直言って気が進まなかったのだけれど、最終的には息子の「やりたい！」に折れた。

そうは言っても、いくら「やりたい！」と言われようが、日本に住んでいたら習い事を４つも通わせることはしなかった（させれなかった）と思う。オランダは習い事にかかる費用が日本に比べて激安なのが、なんだかんだ言って背景として大きい。

ー 週５日、４つの習い事・・・そのお値段は？ 

息子は、日本なら小学校２年生、オランダではGroup5の８才。
昨年から入っていた「水泳教室」と「ボーイズスカウト」に加えて、今シーズンから「サッカー」「チェス」を始め、現在は合計４つの習い事をしているのだが、それぞれの頻度と月謝をまとめてみる。

1. 少年サッカークラブ　
・平日夜に週２日のトレーニング（各１時間） ＋ 不定期で週末に試合。
・親のボランティアは基本的にマスト。ボランティアしない人は追加でお金を払う必要あり。※うちの息子のチームの場合
・月謝：€15

※ ちなみに、オランダでサッカークラブを探すのには、オランダサッカー協会「KNVB」のサイトが便利です。郵便番号を入力すると、最寄りのサッカーチームが地図上にマッピングされて、出てきます。

2. チェスクラブ
・平日夜に１時間の練習会 ＋ 不定期で週末に自由参加の大会
・月謝：€10

※ 大会の参加費用は€６程度かかる

3. ボーイズスカウト
・毎週土曜、活動時間は2時間半。
・年に２回程、泊まりがけの企画もあり。
・月謝：€18

4. 水泳教室
・毎週土曜の夜、45分／回のレッスン
・月謝：€18

※ 水泳教室のみ、唯一、親が勝手に申し込んだ習い事。オランダには水泳技能の資格制度があって、これに合格する程度のスキルを身につけないと、水に囲まれたオランダで暮らす上で危険なのと、サマーキャンプなどでも資格（ディプロマ）を持ってないと水遊びを許してもらえなかったりするなどの不便もある。

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なんと、月謝は全てを足しあげても、たったの 61€！！
日本円換算で「8000円」、４つの習い事の合計ですよ、念の為。
こちらが申し訳なくなるほどの安さです。

下世話な話しだけれども、こんなに安いと「こんだけお金をかけてるんだから上達して欲しい」と言うような、リターンを求める気持ちが出てこないのも嬉しい。純粋に「本人が楽しいならいいんじゃない」、と無理なく思える。

ー 「習い事」で得られるもの。

そして、オランダ人ではないわが家にとっては、こうした「習い事」は子ども達のオランダ語の発育にも大いに貢献してくれていると思う。言葉だけでなく、オランダ社会や文化理解の足がかりでもあり、学外の友だちもできるし世界を広げてくれる。

親の私にとっても、オランダ社会との掛橋になっていて、クラブのボランティアを通じて知り合いが増えたり、連絡などのやり取りはオランダ語学習の助けにもなっている。

忙しくてたまらないと文句は言いつつも、本当に良いことしか思い当たらない。

以前だったら湧いてきたであろう「上手くなって欲しい」とか、「強くなって欲しい」とか、そういう想いもほぼない。それは、もちろん先のケチなお財布勘定（感情？）もあるけれど、家庭でもない、学校でもない、これら第三の場所で、子ども達の子どもらしい好奇心やエネルギーがいかに育まれているのかを目の当たりにすると、それが全てだなとひれ伏すしかない。

そんな事なので、本人が「やりたい」と言う間は、可能な限り送迎を頑張るつもりです。寒いけど。