米国小売事情:Best Buyでプリペイドスマホを買った話

こんにちは。アメリカの電話番号がないと不便に感じることが増えてきたので、意を決してBest Buy(ベストバイ)に行ってきました。Best Buyは世界最大の家電量販店で、日本でいうヨドバシカメラやコジマにあたる店です。1966年に創業した個人商店がルーツで、売上規模的には日本トップのヤマダ電機の3倍以上はあるみたいです。余談ですがヤマダ電機の創業は1978年だとWikipediaに書いてありました。Best Buy店内の様子としては思いのほか来客が少なく、一方でネットショッピングの売り上げは何倍にも伸びているというような記事を目にしたので、昨今の状況下で人々の購買体験が変わってきているのかもしれません。青がトレードカラーなのか、店員のユニフォームは青色ポロシャツでした。あとはダイソン専用のコーナーがあり、店員が掃除機で実演販売をしていたのが印象に残っています。入口を入るとすぐHelpdeskなるカウンターで受付をさせられ、ショップ店員の到着を座して待つことになりました。

アメリカでの携帯電話事情ついては「アメリカ滞在 スマホ」などとググれば詳しく解説してくれている記事やブログがたくさん出てきます。私の理解だと大きく3パターンに大別でき、1.日本からスマホを持っていくか、2.現地で新規購入するか、3.渡米前に特別なサービスと契約するかのいずれかになります。3はよく分からないので他の機会に譲るとして、今回考えたいのは1と2についてです。まず1の場合。a.あらかじめ日本でSIMをアンロックしておき現地で新規SIMを購入するか、b.データローミングやソフトバンクのアメリカ放題プランなどを活用するか、あるいはc.モバイル通信は切ってWiFi接続のみに頼るか、といったあたりが候補でしょう。cは旅行や出張などの短期滞在なら大いに成立しますが、特に長期滞在者にとってはアメリカの電話番号も手に入らず現実的ではない気がします。昨今はどこもWiFiが繋がりやすくなっているとはいえ、都市部でもない限りは移動の道中など電波不通になるのでその点も微妙かなと思います。一方aは王道だと思います。使い慣れた端末を継続利用できるし、アメリカの電話番号も手に入るし、初期導入も恐らく難しくないし、メリットは多い気がします。アプリも入れ直さなくて済むし。bはデータローミングは論外としてもソフバンのアメリカ放題プランはアリかもしれないと個人的には踏んでいます。以前は買収先のSprint回線しか使えなかったようですが、最近はAT&TやT-Mobileなど他社回線も使えるようになり利便性がかなり増しているはずです。アメリカの電話番号が手に入らない点がネックかもしれませんが。

次に2(アメリカで新規購入)の場合。今回私はこの方法を選びました。SIMアンロックとかいうものがよく分かっていなかったのもありますが、アメリカでスマホを買ってみたかったのと、なにより今のスマホは画面にヒビが入っていてそっとしてあげたかったのが決定打になりました。新規購入に関しても幾つかオプションはあったようなのですが、私が選んだのはタイトルの通り「プリペイドスマホの購入」でした。方法はシンプルで、(1)家電量販店に入店して、(2)プリペイドスマホ売場に行って、(3)好きな携帯会社のプリペイドスマホを選んで、(4)ひと月に何GB使うかのプランを選んで、(5)お会計を済ませて、(6)店員にちゃちゃっと設定してもらえばおしまいです。アメリカの電話番号が手に入るし、早速その日から1か月間モバイル通信ができるようになるのでサイコーです。次の月も使いたければ事前に携帯会社のサイトからクレカ払いをしておいて、逆に使いたくなければ払うのを止めればいいだけなので、2年縛りやショップでの解約手続きもないし、例えば「17か月だけ使いたい・・・」みたいな中途半端な事案にも柔軟に対応できるのがプリペイドの魅力だと思いました。事前(pre)に翌月の利用料金を払っておく(paid)からプリペイド(pre-paid)ということですね。日本では月々の利用料金は翌月(post)に精算(paid)しますが、こちらにもそのオプションはあり「ポストペイド(post-paid)」と呼ぶそうです。国内でのクレカ利用実績が十分にあることが条件になるらしく、渡米したての外国人はまず利用できない契約形態みたいです。そういった事情なので、日本からSIMフリースマホを持参する場合も結局、好きな月額プランのプリペイドSIMを買うことになるのだと思います。

本来はプリペイドスマホの種類も月額プランもたくさんあったのでしょうが、私が来店した際はお店に在庫がほとんど無く、ほぼ残り一択ぐらいな中からVerizon社のAndroid端末を消去法的に選ぶしかありませんでした。社名は「ベライゾン」と読みます。Verizonはアメリカ最大手の携帯会社で、次いで前述のAT&T(エイティアンドティ)、T-Mobile(ティーモバイル)といった会社が名を連ねます。日本でいうドコモ、au、ソフトバンクですね。後から確認しましたが、購入したのはMotorola(モトローラー)というメーカーのMoto E6という端末だったみたいです。低評価レビューが目立ちますが何世代前の機種なんですかね。特に問題なく使えているので今のところ何の不満もないです。購入価格は89.99ドルで、そんなに高くないよなあと思っていましたが、周りの値札に30ドルだの40ドルだのといった数字も見られたので、これは実は高価なほうで、それ故にほかの棚がスッカラカンな中たまたま1つだけ売れ残っていたのかもしれないです。月額プランは40ドルでデータ通信が5GB、通話とメッセージが無制限のものを選びました。というか他が15GBとかUnlimitedとか、そんなに要らないのでこれも消去法の結果です。もう何ヶ月か使えば最大25ドルまで月額が下がるっぽいので若干期待しています。

今回設定を担当してくれたナイスガイは、周りの同僚に何度も協力を仰ぎながら作業を進めるタイプの店員でした。要するに終始すごく不慣れな様子でしたが、それでも短時間で問題なく済んでいたので、想定以上に難易度の低い買い物だったんだなあと今にして思います。売り場がスッカラカンなのを見たときは「あれっ?」と少し戸惑いましたが・・・。新スマホとの関係は今のところ良好ですが、今後長く使っていく中で色々と考えもアップデートされるはずなので、その際はまた備忘メモとして残しておければと思う次第です。以上!

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