piece of cake CXO深津さんの思考実験について考える

面白いnoteを見つけたので自分自身も同じ思考実験をしてみようと思う。
noteを返金OKにしたらどうなるだろうという脳内実験である。
まず前提としておそらく「より良いコンテンツの流通を目的」としているだろうと仮定して推論していきます。

まずは簡単に深津さんのnoteで語られているメリット・デメリットについてまとめる。

ポジティヴな側面
・流通額の増加
・高額noteの販売増加
・低品質ノートの大幅減少
・治安の向上
・ファンとの長期的な関係性の最大化

ネガティヴな側面
・既存ユーザーからの反発
・返金リピーターへの制裁措置
・情報集積系へのマイナス補正
・オプションによる返金不可
・出版社の撤退

ここまでは深津さんのnoteに詳しく記載があるのでそちらを参照してほしい。ここから個人的に思う点を挙げていこうと思う。

・売れないnoteを書き続けることの精神的負担増
売れるnoteこそ正義であるという価値観が生まれると考えた時、自分自身のnoteが売れないならば書く意味がないとなってしまいそう。本来、思想表現とは売るや稼ぐが正義ではなく、信念を持って表現することがかっこいいのであってここの価値観を基軸にマウントを取られてしまうとより自由でクリエイティブな表現が阻害される恐れがあると思う。

・思想や体験を共有することがかっこいいカルチャーの醸成
本当は誰しも表現したいことはあって叶えたいこと、伝えたいことがある。
だけれども、それを伝えることによって誰かからマウントを取られると思うと萎縮してしまう。「マウント取ることってダサいよね、あいつ意見押し付けてる(ププッ)」となるような、ある種フラットなものの見方ができるようにすること。誰かの意見に迎合する必要こそないのだけれども、賛同できるnoteを拡散しやすくすること、そのハードルを下げること。それにより流通量は拡大していくのではないかと思う。

・noteへの滞在時間を増やす
正直に言って自分自身こうした態度を表明したり思考すること自体は好きであるが誰かのnoteを閲覧することは少ない。自分自身のnoteを拡散する気もなければお金を儲けたいとも思っていない。ただ書きたいだけ。思考の整理をしたいだけ。だがそれゆえに私のnoteは特に宣伝もせず、アクセスも集まらず、モチベーションも上がらず、他者のnoteを見たいともあまり思わず、結果的にnoteへの滞在時間は極めて短いものとなってしまっている。

・レコメンドしてほしい
正直に言って有限な時間配分の中で数多あるnoteを見ることは難しい。とすればどこかでビッグデータに基づく最適なレコメンドがあればそれぐらいなら見るかもしれない。その閲覧履歴から新たな正確なレコメンドがあれば滞在時間は増え、よりリッチな体験もできるだろうなと考えてます。


とここまで、ただただ主観的な内容を書いてきましたが返金OKとすること自体は着想としてとてもいいのではないかと思う。とするとそれを実験するためにどうすればいいのかということになり

・利用規約の改定(返金は同じユーザーに対して何回までと制限させる)
・お試し購入的な要素の追加(購入後、時間が経つと課金開始のような)
・それらに伴うユーザーの購入やサブスクの解除を容易にする(でなければクリエイターは満足するがCS満足度を考えない垂れ流しコンテンツの蔓延につながりそう。)

このあたりを実装していけば大掛かりな改定もないのではないかという思考実験結果になりました。

このnoteを読んだ誰かの何かのちょっとしたヒントになれば嬉しいです。

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