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ひさびさの休日の庭の草刈りでひっつきむしの庭への侵入に難渋する


はじめに

 ようやく夏が終わり、そろそろ秋だろうと思ったらフェイントにかけられいつのまにか木枯らしが吹いている。じつにあわただしく季節が過ぎていく。そのあいだに庭は草ぼうぼうになってしまった。

わたしが昨今の事情により仕事にかまけているあいだ、草刈りをずぼらしてなまけていたせい。出勤時に横目で見つつ、刈らないとなあ…の言葉が何度か頭の中をよぎっていた。

ひさびさの休日。ようやくその時が来てあることにふと気づいた。


草の種類が…

 草を刈りだすとけっこう時間がかかる。庭木があるので用心しつつ、その近くは鎌をつかい手で刈る。平坦な場所は電動バッテリー式のマキタの草刈り機を使う。3段階ある回転歯の速度をおとして使うから時間がかかってしまう。

もちろん中段階以上にすれば、刈る時間はそれなりに短くできるが、バッテリーの持ちは急速にダウンする。

庭全体の草刈りにはフル充電して2回で終える。それがどういうわけか回転数を上げて刈ると早く進みはするが、3回フル充電になってしまい、30分間の充電が余分にかかり、電気代も増える。

しかも仕事の総時間はさほど変わらなくなる。仕事を終えるとバッテリーを充電しておき、思い立ったときにいつでも使えるようにしておく。

充電あと1回で済むように悠長に低速回転で刈っていく。するとのんびりうごくのであちらこちらに目が行く。あれっ、この草、うちの庭に生えていたかなと気づく。

なにも生えていない黒土だったはずが、25年のときを経てさまざまな草が飛び込んできている。わたしたち家族の靴の裏、飛んでくる鳥たちの落としていくものや風にまじる種子など。


いやなものが

 このところ気になりはじめたのはセイタカアワダチソウと各種の「ひっつきむし」と呼ばれる種子をもつ植物たち。とくに後者はやっかい。わたしが山に入るものだから作業服といっしょに連れてきてしまう。オナモミはさすがに大きいのですぐに気づいて山で落としてくる。

イノコヅチやキンミズヒキもよくつけてしまう。種子を土地に入れてしまうとやっかい。

さらにやっかいなのがセンダングサ。数本あるかぎづめのごとき「のぎ」でしっかり服にくっついてくる。手で払うぐらいではなかなか落とせず、ひとつずつはずしていくと時間がかかる。

場所は離れているが、最近お世話になっている職場からヌスビトハギの種子をおともにくっつけて帰宅した。わたしの背中にしがみついているのを家族が見つけてくれた。これらをうっかり庭に落とすとそこではびこってしまう。この植物の魂胆にみすみすひっかかるところだった。


おわりに

 こうしたものが庭に25年のあいだに蓄積していった。庭のすみのほうが酸性化が進んでいるせいかぽつぽつとスギナが生えてきた。よくない傾向。油断するとあっという間にひろがってしまう。土を木灰でなるべく中和しておこうと思う。

やっかいもののある一方で、なかには歓迎して残してきた植物がある。最後に紹介したい。

おそらく種子がどこからか庭に飛んできて育つツワブキはつぼみをつけてこれから花が咲く。

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なにもせずともよく育ち、年が明けると若茎を料理に使う。香りがよくおいしい。

マンリョウは鳥の置いていったものだろう。いずれも鳥のとまり木になりやすい庭木の真下に生えて実をつけている。クチナシもおそらくそのひとつ。背の高さの木に育ち実をつけはじめ、このところ栗きんとんの色つけに重宝している。山椒が生えてきたこともある。

やっかいなものもある一方で、こうして役に立っている植物もある。とにかく庭がにぎやかだ。


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