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ベネッセ:こどもちゃれんじ【ゲーミフィケーション事例】

今回のテーマはベネッセさんのこどもちゃれんじに使われているゲーミフィケーション事例についてです。

こどもちゃれんじは、毎月カリキュラム教材が届く子ども向けの教材ですね。
ボクもチャレンジは子どもの頃にやっていましたが、全然進まずに、やっていない教材が積みあがってしまいましたけれども・・・。

これだけ長く続いている教材ですから、多くの方が取り組みやすくなるようにゲーミフィケーションの技術もたくさん活用されています。

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まず一つ目は、こどもちゃれんじに申し込む前の段階です。

ベネッセさんから、こどもちゃれんじに関するダイレクトメールが届きます。
ダイレクトメールでは、こどもちゃれんじについて紹介されているのですが、まずここに最初のポイントがあります。

どのように商品が案内されているかというと、漫画で商品が案内されているのです。
漫画のストーリーで、こどもちゃれんじで勉強すると「こんなふうに学校で活躍できるよ」のように、こどもちゃれんじに参加するメリットが伝えられているのです。
文章で単に教材の内容が書いてあってもあまり興味を持たないでしょうが、漫画で伝えることで、いいな、やってみようかなと思うわけですよね。

ゲーミフィケーションの技術でいうと、漫画で伝えるグラフィカルの技術と、ストーリーで伝えるストーリーの技術、このふたつの技術が使われています。

この2つの技術が使われると、分かりやすく伝わるようになり、自然に行動してもらえるようになります。

グラフィカルの技術とストーリーの技術の組み合わせは、ビジネスでも有効な方法です。

2つ目は、こどもちゃれんじに参加してからの施策です。

子どもチャレンジでは、毎月おもちゃやパーツなどが届きます。それは一か月で完結するものではなく、何か月分か続けることで全てが揃って完成する、というものです。

全てを揃えようと思って、毎月教材が届くのを楽しみにする、そいうした仕組みになっています。
このような仕組みがあると、途中で辞めずに継続しようと思ってもらいやすくなりますね。

これはゲーミフィケーションの不足感の技術が活用されています。
お客さまが、次々と集めたくなる仕組みがあることで、毎月継続するという行動につながるようになります。
このような継続型のビジネスの場合は、途中でお客さまが脱落することなく継続していただけるようになるのです。

そして、3つ目。

こどもちゃれんじは、お子さんの年齢・学年に応じて違う教材が届きます。
年齢によって学べる教材の種類が違うわけです。
もしみんな同じ教材だと、難しすぎて分からない人と、簡単すぎて飽きてしまう人が出てしまいます。
お子さんの学年というレベルに合わせて異なる教材が届く、というのは重要なポイントです。
これはゲーミフィケーションのレベルデザインの技術が活用されています。

お客さんの状態や課題に応じて、適切なものを提供することで、より皆さんの満足度が上がり、自然に行動が進むようになります。
レベルデザインの技術を活用することで、自分に適したものが学べるわけですから継続していただきやすくなるわけです。

最後、4つ目。

ベネッセさんではイベントも開催しています。
親子で参加できるようなイベントですね。

このようなイベントを開催することで、よりこどもちゃれんじに興味を持ってもらう、愛着を持ってもらうために、ベネッセさんとの距離を近づけるイベントを開催しています。

これはゲーミフィケーションのイベントの技術が活用されています。
イベントを行うことで、関係性を深め、また何かの商品やイベントに参加していただいたり、イベントの中で次の商品を案内したり、という仕組みが出来ています。
この仕組みがあることで、継続していただきやすくなりますし、プラスの商品を購入していただけることにもつながっていきます。

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このように、ベネッセさんのこどもちゃれんじには数多くのゲーミフィケーションの技術が活用されています。

だからこそ長い間、多くの人に参加いただける商品になっているわけですね。

では、ボクらのビジネスにはどのように活用できるでしょうか。

ボクらのビジネスでもお客さんに興味を持っていただくためにはグラフィカルの技術ストーリーの技術を使って、漫画やイラスト形式で伝えるというのはとても有効な方法。

特に専門家の方の場合は、商品自体が目に見えづらいですし、その商品を購入いただくことで、お客さまがどうなれるかもわかりづらかったりします。

でも、漫画は目に見えないものを絵で伝えることができるのです。
どんなに幸せになったか、どんな楽しい気持ちになったか、などの気持ちは目には見えませんが、漫画だと絵で表現することができるのです。その結果、お客さまに興味を持っていただきやすくなります。

また、不足感の技術を使った、毎月参加していただくことで何かが揃っていく、集まっていく、こうした仕組みも活用できますね。

例えば、会員制やオンラインサロンを行っている方は、いかに継続していただくかということが重要になります。

ですから、毎月参加することで何かが集まっていく、完成していく、そうした仕組みがあると、継続して参加していただきやすくなります。

そして、お客さまのレベルに合わせてレベルデザインすることもとても重要です。

例えば、会員制やコミュニティのような、お客さまに長く参加していただく商品の場合、お客さまのレベルがバラバラになりがちです。

初めて参加した人と二年、三年参加している人とでは当然理解度や知識が大きく異なります。
それなのに、全員に同じサービスやコンテンツを提供してしまうと、難しすぎる人と簡単だなと思う人が出てきてしまいます。
そうすると、当然続かなくなってしまいます。

ですから、レベルデザインの技術を活用して、お客さまの状態に合わせた適切なものを提供することで、満足度が上がり、自然に先に進んでいただけるようになります。

最後のイベントの技術もとても重要です。

このような世の中ですからオフライン、リアルのイベントだけでなく、オンライン上でのイベントも良いですね。

イベントを行うことでお客さまとの関係性を高めていき、そしてイベントの中で、次の商品、次の方向性を指し示すことで、お客さまに次のステップへ進んでいただけるようになるのです。

このように、こどもちゃれんじで使われているゲーミフィケーションの技術は皆さんのビジネスにも役立てることができます。

ぜひ、皆さんも今日お伝えしたゲーミフィケーションの技術を活用したアイデアを考えてみていただければと思います。

ということで、今回はベネッセさんのこどもちゃれんじに関するゲーミフィケーション事例についてお伝え致しました。


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