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コンサルティング会社就職にまつわる噂を、現役コンサルタントが考える

永吉です。今日は本業のコンサルティングについて書きます。コンサルティング業とは、コンサルタントと企業の社長や役員が、企業業績向上や企業の課題改善を行っていくことが、おおまかな仕事です。企業が解決できない課題をコンサルタントが第三者目線で改善の提案をしていき、実際に改善のための行動を起こします。コンサルタントは常に、企業にとって最善の改善案を提案することが求められます。

結果にシビアなコンサルティング会社ですが、最近では大学生の人気就職先となっています。2021年卒の東大・京大卒の大学生が就職したい企業上位20位までにコンサルティング会社が6社入っています。


【参照】「内定くん」は2023年8月25日、東大生・京大生を対象

今日はコンサルティング会社がなぜ人気なのかを、現役の独立コンサルタントが真偽を確かめたいと思います。確かめ方として、コンサルティング会社が就職先として人気の理由をネットで検索し、その理由を私なりに考えてみました。

コンサルティング会社が就職先として人気の大きな理由
・高い年収
・独立志向
・主体的に取り組める
・実力主義

高い年収

コンサルティング会社の年収は社会人1年目から高いです。年収は550万円~650万円ぐらい。日本の一般企業の社会人1年目年収が200万~300万なので、約2倍以上の年収が1年目から得られます。

コンサルティング会社がなぜ就職1年目から高い年収が出せるのか。それは会社が即戦力を求めているからです。入社後、研修が3カ月程度はあるものの、その後は現場に入りコンサルタントとして活動します。そのタイミングで売上目標や名刺を貰った数など、成果が求められます。1年目だから目標達成できないという言い訳は通用しません。目標が達成できなければ会社に居づらい雰囲気を感じるでしょう。コンサルティング会社の目標へのコミットは絶対です。これが高い年収を得られる理由です。

独立志向

「企業が従業員を一生守ってくれる時代は終わり、自分で稼ぐ時代になってきた」、このように思っている人たちがコンサルティング会社に就職し、将来独立のためにコンサルティングノウハウを企業から学んでいることが多いんだろうと思います。

独立が簡単かというと、コンサル業は比較的簡単に始めることができます。開業するにあたり資格は必要なく、商品はコンサルノウハウとなります。そのため最初の資金がほとんどかからないので、独立する障壁は低いです。

主体的に取り組める

入社後、研修が3カ月間ほどあるものの、研修後はプロジェクトの一員として働くことを求められます。例えば、クライアントの企業業績を良くするためのアイデア出しや、業務改善の提案、生産性向上の提案などを発言することができます。その提案がクライアント企業のためになるのであれば、提案者がリーダーとなってそのプロジェクトが進んでいきます。

プロジェクトリーダーになれば責任が発生しますが、プロジェクト成功の暁きには、就職1年目からこの上ない達成感を味わうこと間違いなしです。

実力主義

コンサルタント会社は結果にコミットする従業員を優遇します。会社は結果しか求めていません。そのため結果を出した人の待遇は分かりやすく変わります。

結果を出した人の代表的な待遇変化:
・給与が上がる
・表彰される
・出張宿泊費の上限が上がる
・移動手段の上限が上がる
・自分専用の経費をもつ
・自分専用の秘書が持てる
・報奨旅行に行ける

リストを見て分かるように、極めてわかりやすい差別化が企業によって行われています。このように、白黒ハッキリ結果が出るコンサルタント会社で働きたいと思っている人が増えているのだと思います。

真偽を考えて、私が思うこと

コンサルティング会社就職に関する噂は、私から見るとほとんどが真実だったと言えます。コンサルティング業は、やりがいのある仕事であることは間違いないです。プレッシャーは大きいですが、それ以上に得るものが毎回大きいことを私は感じています。

そして、私が考えるコンサルタント業の一番の面白さは、常に違う課題に向き合い、新しい改善案を考えて実行するという点だと思います。同じ作業を毎回するようなことはありません。飽き性な私はコンサルタント業を楽しみながらしています。