見出し画像

上手いとは

昔、

ZETTという野球のブランドが

古田敦也はじめいろいろな野球をしている人が

「もっと上手くなりたい」と言っているCMを作っていた

Youtubeで探しても出てこない

今でも脳裏に残るCM


技術が上手いとはどういうことなのか

ということについて考えたい

技術者としてずっと追い求めている

上手い技術

それは果たして一体どういうものなのか

ヘアデザインにおいてはよく

流行りのものを作ることができる人

かっこいい・可愛いものを作ることができる人

相手にあった・似合うものを作ることができる

もしくは

と表現されることが多いように思うが

それらは抽象的で主観的であり

結局のところ

じゃあどういう人が上手いの?

というマトをついていないように思う


私にとって一番しっくり来るのは

『上手い人とは、

よく考えてものを作っている人』

という表現だ


直感で瞬発的にできたもの

ではなく

そこからさらに何層も何層も

多方向から

思考によって重ねられた

デザインのレイヤーが

デザインのデザインとしての意味を上塗りしていく

形が丸いか四角いか三角か

という意味でのデザインではなく

もっと

デザインの中のデザイン

なぜ三角なのか

そのデザインを作ることで丸いデザインに対して

どういうことが言いたいのか

その言いたいことを

どういう形で表現しているのか

直接表現しているのか比喩的に表現しているのか

実際的なのか抽象的なのか

そういった観点から

『上手い人とは、よく考えてものを作っている人』

『上手いデザインとは、よく考えられているデザイン』

である

と言える


アーティストの杉本博司が

”インパクトのあるビジュアルに
何層にも重ねられた考えが積み重なっているものがアート”

とどこかの本で書いていた

デザインもそうあるべきで

手で作るものはなんでもそうなるべきと思う



また一方で

上手いとは

技巧派、

技術的実現性の少ないものをすることができる人

という側面は忘れてはいけない

でもそれが

上手いということの真ん中ではないような気がする

そういった意味での

上手いということに関しては


日本美術家の山口晃さんの

「技術とは、なぜ、磨かなければならないか」

という記事も

技術者の必読記事として紹介して補足したい



ちょうど1000文字!

今日も張り切って技術を磨きましょう

一生懸命に技術を磨くことで人間性を育てる

一生懸命に技術を磨くことでスキルの習得の仕方を学ぶ

一生懸命に技術を磨くことで相手の気持ちが分かる人間になる


Jin




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?