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脳内配役がハマるとたのしい

小説を読むとき、とくにミステリーでは実際の俳優や著名人を配役して脳内で演じてもらっている。誰かとそういう話をしたことはないけれど、そういう読み方をしているひとって結構いるのではないだろうか。

配役がしっくりくるほど、そのまま小説の中の人物が台詞をしゃべって動き出すように思えて、かなり楽しい読書タイムになる。

ただ、問題なのは、知らない俳優はあてはめられないことと、最近観たものの影響を強くうけてしまうことだ。

まぁ、自分の脳内妄想だからそれで一向にかまわないのだが、最近はTwitter界の著名人やYouTubeで見知った「俳優ではない方」を役にあててしまったりして、我ながらカオスである。


知念実希人さんの新著『傷跡のメッセージ』を一気読みした。

いやぁ、面白かった。登場人物はよく動いてくれた。何という名優たち。


メインの登場人物は3人いる。外科医でありながら病理部に研修中の千早、病理医・紫織、王道をはみ出す刑事・桜井。

主人公の千早は学生時代に空手部だった才女、土屋太鳳がぴったりはまった。

刑事・桜井は、モジャモジャ頭の50代という設定。大泉洋とか奥田民生、レキシ(池田貴史)、刑事コロンボの人など、モジャしばりで配役してみたがなかなかしっくりこなかった。最終的に、平泉成を少し若返らせてアフロにしてみたら、ぴったり。こういう配役が出来るのも妄想のいいところだ。


病理医の紫織は病理医である。Twitter界では著名な病理医がいらっしゃる。私の脳内再生では、紫織の後ろ姿は森七菜だった。しかし、こちらを向いた瞬間、顔はあの病理医さんだった。

それが妙にリアルで、そのままの配役で違和感なく読み終えた。別のシーンでも病理医さんが髪を伸ばして、時にバッチリ化粧をして登場してくれた。

たぶん、直前にこの記事を読んだせいだ。


さらに、いろいろカオスな配役をしていたけれど、ネタバレにもなってしまうのでナイショです。

この小説、面白い!