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ワーキングマザーになってから正社員を挫折した話

 子どもを育てるのにはお金がかかる。正社員でいられるなら、頑張って続けたほうがよい。
 子どもがいる親や子どもを持つ予定の女性なら一度は聞いたことがあるフレーズだと思う。

 私たち夫婦は2009年のリーマンショックの時、お互い派遣社員として働いていて、お互い派遣切りにあった。
 だから、収入が安定していることは大切だと身にしみて感じていた。正社員になることを強く望み、零細企業だが、私は正社員になった。

 正社員として働く上で、子どもがいる女性が実際に働いていることを必須条件にして就職した。
 その職場で働きながら、妊娠、出産、育児休業を経て、復帰をした。
 他の女性社員が子どもを育てながら働いているから、私も出来ると思っていた。度重なる保育園からのお迎えの呼び出し、仕事と育児の両立も、持ち帰り残業して何とか頑張れる。せっかく正社員になったんだから、辞めたくない。と思っていた。
 だけど、仕事のミスはどんどん増えて、家に帰って子どもを寝かしつけた後、毎晩、仕事のミスして周りに迷惑をかけている事を夫に泣きながら話をしていた。精神科に行って、同じミスを起こしてしまう、眠れない、と相談も続けていた。夫は、仕事があわなければ辞めていいと言ってくれていたが、「正社員」を手放したくなかった。


 皆さんなら、どうしますか。



 
 私は正社員を退職した。復職して1年8ヶ月後だった。そして退職して1ヶ月後、派遣社員として働き出した。9時から15時の5時間勤務の職場を選んだ。
 
 話変わって、正社員で働くワーキングマザーは日本にどれくらいの割合でいるのだろうか。
 2022年9月に厚生労働省から発表された「国民生活基礎調査」では、18歳未満の児童のいる世帯で母親が仕事をしている世帯が2021年で75.9%。
 一方で、母親の仕事の状況は正社員が29.6%、非正社員が37.3%、その他が8.9%となっている。
 正社員が29.6%だか、ここには子どもの正確な年齢は見えてこない。家庭環境も書かれていない。
 保育園児が2人かもしれないし、保育園児と小学生の2人かもしれないし、中学生1人かもしれないし、中学生と高校生の2人かもしれない。地元に住んでいて、両親や義実家のサポートを受けているかもしれない。
 
 今、私には8歳(小2)の娘と2歳の娘がいる。8歳の娘はまだまだ甘えん坊だか、手がかからなくなってきたのは確かだ。体も丈夫になった。
 もう少し大きくなれば、もっと手がかからなくなる。

 何が言いたいかというと、幼児や小学校低学年の子どもがいる時は、働く時間を最小限に減らしても良いんじゃないかということ。そんな選択肢もあるのではないか、ということだ。

 世の中は、共働きが当たり前で、母親もフルタイムで働くこともアリだという考え方も増えていると感じる。子供のために仕事を辞めなくていいというポジティブな意見もよくある。

 この記事は幼児の子育て真っ只中にいる者が書いているので、子育ての本当にお金がかかる高校生、大学生の親がみたら、生ぬるい考えてだと思うかもしれない。仕事が楽しくて、大変だけど続けたいという人もいると思う。自分が稼がないと生活が回らないという場合もあると思う。色々な立場の人がいるのから、これが1番というのはない。
 でも思うのだ。人生100年時代、仕事する機会はまだまだある。今は仕事が辛くても、いつか仕事が生き甲斐の一つになる日もあるんじゃないかと。


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