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囲碁で自信を持つまで(6) 〜自信のゆくえ〜

囲碁を始めた大学4年生の22歳。
大学院まで行ったので、24歳までは学生として十分時間がありました。

自信が欲しくて、初段を目指して取り組んだ囲碁はどうなったかというと・・・

対局がこわい

勝敗がつくのがこわい。
一局に1時間もかかるのに、負けたらすべて無駄。
負けたら自分の努力が全否定されたようでこわい。

一体、自分は何をしているのか・・・

初段のために頑張ってる。
自分で決めた事。
でも、やらされてるわけではない。
無理をすることはない・・・
でも、打たないと初段には絶対になれない。

どうする????

「1ヶ月間に1局打つぞ!」

誰にもやらされていない囲碁。
対局がこわい僕は、無意識に対局から逃げてしまっていた。
すると、あっという間に時間だけが過ぎていきました。

このままでは「自信」が手に入らない。

このままでは嫌だ。
このままでは、自信をもって人生を生きる自信がない。
学生の間に、1つでいいから自信を得たい!!

そして決めた目標が
「1ヶ月中に1局は打つぞ!」
という目標。

目標と言えないレベルの対局数。
これがその時の僕が立てた目標。
それほど、勝敗がつく対局が苦手でした。

そして、目標は達成できませんでした。
いつも2ヶ月に1局程度。

言い訳だけが上手になり、
なんと、そのまま学生を卒業してしまいました・・・

後悔しか残らなかったチャレンジ

あんなに時間があったのに・・・
一生の中であんなに時間が取れる時、二度となかったのに・・・
もっとチャレンジすればよかった、失うものなんて何もなかったのに・・・

・自信を手に入れる道具としての囲碁との出会い。
・教えてくれる五段のお師匠さんとのご縁。
・いつでも打てるインターネットという時代の後押し。
・好きなだけチャレンジできる十分すぎる時間。

ただひとつだけ足りなかった。
それが、覚悟、勇気、必死さ、根性、向上意欲。
言葉はなんでもいいけど、心、マインドが弱すぎた・・・

自信が欲しいと思ってた理由も結局これ。
一番欲しいものが結局、手に入らなかった。

そのまま、ぼくは社会人へ。

「自信がほしい」という思いも忘れて、
日々、仕事をこなすだけで3年という時が過ぎた。

【編集後記】

ぼくは全てを与えてもらったのに、
十分な量のチャレンジもせずに、
勝手に諦めて、勝手に自己嫌悪を感じた情けない人間だ。。。

何がかっこ悪いって、
目標を誰にも伝えてないから、
チャレンジに失敗しても、何も失うものはなかった。

こそっとチャレンジして、
勝手に凹んで、
何事もなく日常へと埋没してた。

仕事を頑張ろう。
仕事で結果を出して、自信を手に入れよう。

僕が僕の人生を自信を持って生きるには、
もうこれしかない・・・


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